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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

校長は何をやってるんだ・・・部活体罰問題

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部活での体罰がまた報道された。顧問が部員を殴り、その部員は顎が外れるという大怪我を負った。これは体罰と言うより傷害事件。校長は記者会見を開き謝罪。体罰問題が起きるたびに、学校長が頭を下げ、謝罪する。

体罰事件について、スポーツライターの伊藤龍治さんとお話する機会があった。伊藤さんは「いったい校長は問題が起きるまで何をやっていたのだ。放課後の体育館やグランドに顔を出し、練習の様子や指導の実態を掴むことは管理職の重要な仕事だ」「どんな指導をしているのか実態を掴んで、顧問を指導していればこんな事故は起きない」と語られていた。伊藤さんはスポーツライターでありながら、高校部活動の現場でトレーナーとして直接顧問や選手と接する立場にいた。学校管理職の研修会で「体罰を防ぐために校長がやるべきこと」というテーマでお話もされている。その伊藤さんが「部活を見に体育館に来る校長は稀でした」とおっしゃっていた。残念ながら、放課後や休日に部活動を見にくるような管理職は本当にいなかった。体罰やいじめはどこでも起きうるのである。言葉による暴力も体罰なのだ。

かつて校長を経験したものとして言わせていただく。校長は何をやっているのだ。どんな授業をしているのか教室を見たり、どんな部活動をしているのか体育館に足を運ぶのは管理者として当然行うべきもの。

生徒を守る・教員を守る。学校を守る。それが校長の仕事。

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