箱根駅伝 駿河台大は「風が強く吹いている」だった
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箱根駅伝で注目していたのは初参加の駿河台大学。最後まで襷をつないでほしいと願いながら見ていた。監督は法政大学出身の徳本さん。徳本監督の戦略も楽しみだった。
結果は復路に力のあるランナーを配し見事に完走。アンカーは笑顔で「楽しかった」と締め括った。往路で出遅れても復路は一斉繰り上げスタートでマイナスは10分だけ。復路でなんとか先頭から20分以内につけていれば襷は繋がる。そんな戦略だった。4区から5区の襷リレーは泣けた。31歳の体育教師が休職し大学で再勉強。その教え子に襷を繋ぐストーリーはまるで映画のようだ。この区間配置をした徳本監督も粋だ。監督から「今井、ありがとう」と言葉をかけられ、涙するランナーはそうそういない。今回の駅伝で最高の場面だった。
映画「風が強く吹いている」は、箱根を目指す学生の物語。寛政大学は見事に襷をつなぎゴールした。
駿河台大は本当に爽やかなチームだった。来年も応援させていただく。
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