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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

学校祭って、なんのため

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学校祭・文化祭はどこの学校でも必ずある行事

誰もが学校祭を経験し、そこにいろいろな思い出があるだろう。教員になって数年は、この学校祭が憂鬱だった。どの学校・どのクラスでもよくある、リーダーの仕切りが良くなかったり、グループで対立したりといった「うまくいかない・揉める状態」が自分のクラスでも毎年繰り返されていた。

なんで学校祭なんてあるんだろう・・・と思っていた時、気がついた。

「学校祭は揉めさせるためにある」ということに。学校祭は人間関係を揉めさせるためにある。揉めるための学校祭。そこで人間関係や集団と個人との関わりを学んで行く。そういう場なのだと気づいた。それからは、揉め事が起きると「いよいよ学校祭らしくなってきた。この局面を生徒たちはどうやって乗り越えるんだろう」という目で見ることができるようになった。担任が介入するタイミングはどこか・・と考えながら。

今年も学校祭が終わった。生徒たちはそこから何を学んでくれたのだろう。学校祭、教員は本当に大変。授業をし、通常の業務をし、部活を終えさらに学校祭の準備となると辛い。教員もまた、学校祭で成長していく。

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