高校野球の指導者として〜2
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薄給の中から、無理をしてバッティングマシーンを自費で購入した。ネットも少しずつ買い揃えた。学校からの予算だけでは、設備を整えるのに10年はかかる状況だった。
初めての春・夏の大会はコールド負け。
最後の試合が終わり、ロッカールームに入るとそこには泣きじゃくる部員たちがいた。
「今までありがとうございました」と涙ながらに言われ、2ヶ月半しか指導していない自分が感謝されていいものなのか、指導者として自分は全力で取り組めたのか。自分に問うた。
「この子たちのために、もっとできることはなかったのか・・・」
自分への厳しい問いかけから、再出発した。
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