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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

担任からの手紙

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担任は今回で9回目。多い方だろう。今の生徒が最後のクラス。

初担任の時、最初のホームルームで生徒たちに自己紹介を書いてもらった。「手紙だと思って書いて」と言うと「先生、返事くれる?」と訊かれ

「そうね、書くよ」と答えた。「じゃあ、一生懸命書く・・・」

45名の生徒に毎日3人ずつ返事を書いた。15日間かかった。手紙なので郵送。

生徒たちは、家に届く手紙を心待ちにしていたらしい。手紙には、自分のことや一人ひとりへの思い、願いを書いた。便箋二枚。

何気ない一言から始まった「担任からの手紙」はクラスを受け持つたびに書いた。

願いや思いを一人ひとりに届け伝えるのは、どんな教育技術よりも大切。

生徒の一言がなかったら、そんな大事なことに気がつかなかったかもしれない。

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