オルタナティブ・ブログ > 熊谷修司の最高のチームを創る >

組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

学級通信〜最高のビリギャル3

»

4月の授業が始まって数日後、Hが話しかけてきた「なんか、本物の英語に触れた」「先生 勉強してるでしょ」と言ってくれた

授業は工夫したし準備にも時間をかけた 教科書に出てくる題材の背景も調べた 教員なら誰でもやっていること

ただ黒板に字を書くときも、背を向けたことはない そうすると授業の流れが切れてしまう 理想は生徒を見ながら黒板に字を書く技術だった そこまではできなかった

何が本物だったのかわからないが、何かが彼女の知的好奇心を刺激したのだろう 求めていた何かをつかみ取れるような気がしたのかもしれない

それから少しずつ話をするようになった 「中身空っぽ」から「中身のある高校生」に変わろうとしていた

「たのしいギャル生活」は卒業 「彼といても楽しいだけで学ぶことゼロ」と別れたという 大人の16歳の決断

潔い

彼女はものすごい勢いで英語を勉強し始めた 毎時間生徒全員のノートを見ていたので、その勉強ぶりは手に取るようにわかった

最初のテストは95点だった

Comment(0)