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ベストゲーム

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2012年10月 シーズン最後の練習試合

寒く冷たい雨の中 ドロドロのグランド 最悪のコンディションの中N高とのゲーム

初回から自チームの攻撃が止まらない ガツガツ打ちまくって5回で20点 守ってもほとんどランナーを出さず一方的な展開になった 

N高はピッチャーを何人も変えながら防戦 それでも、こちらは攻撃の手を緩めず、7回で30点を超えた。必死に攻めた。ピッチャーゴロも全力で走って一塁にヘッドスライディングした。

N高は立派だった。どんな点差でも声を切らすことなく、攻守交代も全力疾走。グランドも天候も最悪なのに、嫌な顔一つ見せない。帽子のかぶり方 ユニホームの着こなしも整っている。素晴らしいチームだった。

試合後 選手たちに「今日の試合 N高を見てどう思った?」と問うた。選手たちは「最後まで全力で声も出てて、一生懸命で試合を捨ててなかった。自分たちが、こんな展開になったらあそこまでできない。N高を見習う」と言った。

本当にそう思う。こんな雨の中の観衆もいない小さなゲームに、心を震わせるような感動的なゲームがある。

逆転するのも絶望的な状況で、それでもなお全力のひたむきさ。そんな場面にいることのありがたさ。

スポーツとは こんなにも人を美しくさせるものか・・・

無駄なことはしたくない 仕事・進学に関係ない勉強はしない

そんな風潮を強烈に否定する泥だらけのユニホーム

彼らに大切なものを学ばせてもらった。

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