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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

箱根駅伝・・・感謝の心

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箱根駅伝で毎回注目しているのは上武大学。上武大学を知ったのは「風が強く吹いている」という駅伝をテーマにした映画を見てからだ。映画の中で、寛政大学のユニホームは上武大学モデルを使用していた。

上武のランナーは皆、走り終わったらコースに向かって深々と一礼をする。支えてくれた人たち、競技関係者、沿道の声援に対して「おかげさまで、無事に走り終えることができました」と言っているのだろう。

プロ野球の選手たちも球場に入る時に礼、後にするときも礼を忘れない。

高校野球でよく見かけるのが、全員で揃って礼をする光景。見た目にはよく映るが、挨拶の基本は個人対個人。全体の中で礼はできても、個人で挨拶ができなければ意味がない。一時期、「全体礼」は形式的になりかねない、といって廃止していた。その代わり一人ひとり、相手を意識し笑顔で挨拶しよう、と。全体に紛れてしまうと、人は7分の力しか出さなくなるという。

まずは個の自立。スポーツで求められるのはそこ。学校でも会社でも同じだろう。それには感謝の心が欠かせない。

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