オルタナティブ・ブログ > 熊谷修司の最高のチームを創る >

組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

引き分け再試合・・・3

»

準決勝では2−1の逆転サヨナラ勝ち

9回表にエラーで1失点。エラーをしたその選手が、ヒットで出塁しサヨナラのホームを踏んだ。試合後はベンチで仲間と号泣していた。去年の秋は補欠 三年になり努力でやっとレギューラーをつかんだ。全然打てず最初は9番。それが最後には5番にまでなった。

「お前がクリーアップを打てるようにならないとウチは勝てない」と言って指導した。教えたことを一生懸命に自分のものにしようとしていた。

彼の母親に会った時「『先生のことを尊敬していて感謝しています』、と息子が言って欲しい」と、涙ながらにお話してくれた。

自分のやってることが、こんなにも人に喜んでもらえるものなのか・・・。苦労が報われる思いだった。

敗戦後のベンチで彼と握手をした。泣きながら「メッチャ楽しかったです」と。泣けた。

延長15回最後の攻撃 打席には15回を投げてきた投手。

結果はファーストへのライナー。でも彼はファーストベースまでしっかりと走った。一番疲れているはずなのに、塁審がすでにアウトコールをしているのに、一塁まで走った。立派だった。それがチームの約束事だから。ほんとうにいいプレーだった。自分たちはそこにこだわって野球をやってきた。

今年も生徒にいろいろな物を与えてもらった。ありがたい。感謝します。

Comment(1)