実習生がやってきた・・・1
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先週から教育実習に10人の学生が来ている。
彼らは、自分が学年主任のときの生徒たち。高校生のころの面影を残しながら、少し大人びてやってきた。
初日、職員の前で挨拶する彼らを見ていて胸が熱くなった。が、心配の方が大きく、昼に全員を会議室に集めて思いを語った。
「1時に開始」と言ったのに、全員が集まったのは1時2分。
「ふざけるな」から話は始まった。
「生徒に、『時間を守りなさい』という立場の人間が、時間を守れなくてどうする」
「生徒に呼ばれたら「はい」と返事をしなさい」など。
とにかく、ロールモデルになって欲しいということ。教える技術は要らないから、熱い気持ちで一生懸命に授業をしてほしい。授業がわからない生徒の気持ちを大事にして欲しい。と語った。
彼らは目で話を聴いてくれた。
話は目で聴く・・・
「高校に入学して、最初の集会で先生が言ったことです」って一人が言ってくれた。それを覚えていてくれた。ほんとうにありがたい。
授業を見学に行くと、必死に教える彼らがいた。毎日朝早く学校に来て、遅くまで担当の教員に指導を受けながらの授業。立派だった。涙が出そうだった。
自分はあんなに一生懸命おしえてるだろうか・・・
彼らに教えられた気がする。初心。
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