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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

Windowsのコントロールパネルが設定アプリに移行する話の先にある「モダンで合理化されたエクスペリエンス」について考えてみた

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長くWindowsの設定の為にシステム上にある「コントロールパネル」が遂に設定アプリに完全に移行しますよという旨のアナウンスがマイクロソフトのサイトに出てきました。

正確に言うとアナウンスというよりはWindowsのサポートページ "System configuration tools in Windows" 「Windows のシステム構成ツール」にあるコントロールパネルの項目の記述が更新されたというもののようです。長いWindowsの歴史の中でデザインを大きく変更せずにずっと残っていたというのは凄いと言えば凄いのですが、どうやらその歴史に幕を下ろす流れのようです。

まぁそれはそれで良いんじゃないかと。

但し時期はまだ未定

ただし電源設定など一部の設定は今でもコントロールパネルからしか出来ないといった問題はあったりと今の時点ではコントロールパネル自体は完全に役目を終えておらず、従ってコントロールパネル自体が直ぐに無くなるとかそういう話じゃないようです。今の時点では「早晩コントロールパネルは終了」ということがアナウンスできる段階になったというところかと。

因みに私自身はWindowsの日本語版だと「設定アプリ」より「コントロールパネル」の方が慣れているので何か変更したい何かを探すのは早いですが、Widowsの英語版だど何故か設定アプリの方が使いやすいと思ってる変な人です。これは日本語版Windowsは自宅自前でなんでも自由に設定できるWindows10で、かたや英語版Windowsは仕事用の諸々設定変更に制限がかかっているWindows11という違いがあるとか変な環境が原因なので一般的にそうでしょみたいな話がし辛いのですが、でもその使い分けの違和感の無さはひょっとしたら自分の中で別のOSみたいな理解をしているからなのかもしれません。意識の中では最早それがWindowsなのかLinuxなのかすらあまり意識してないくらいの勢いですが、逆に言うとLinuxというかUbuntuの設定画面も設定項目とかは普通のデスクトップ用のモノだとまぁWindowsとかと似たようなもんなので全然違和感もなく、これはこれでこういうもんだと言う感じで使ってます。

あ、でもLinux/Ubuntuの場合には設定画面ではなくコマンドラインから直接設定を確認したり変更したりすることも多いのですが、実は自分的に「Unix系を触ってきた深くは無いけれど長い歴史という背景」はあるんですが、それに加え「最近は仕事上そういう使い方をしてることが多い」という、これまた全然一般化できない恐らくかなり特殊な部類に入る事情もあって、いや、まぁそれはそれ。

なお、Apple関連についてはMacどころかMachintoshの前のLisaとかAppleIIあたりから触っていた経験はありますが、まともに使っていたのは事実上過去10年にも満たず、しかも仕事上必要な測定器の延長のツールとしてしか使っていなかったので、正直設定を云々を論じるところには至らず今に至る、という至ってるのか至ってないのか良く分からない状況だったりします。

まぁ別に深く考える話じゃないですけれど。

ところで「設定アプリ」のUser Experienceって何なんだろう

色んな局面で使われることがあるUser Experienceという表現があります。これについて、私個人的には「製品やサービスを通してユーザーが感じる使いやすさや感動などを含めた印象などの体験の総称」みたいな理解をしていて、多分世間的な理解からはそれほど乖離していないと思っていますし、設計思想の根底からこの考え方があること自体は良い事だとは思います。
それは一切否定しません。
でも、先ほどのリンク先にこの一文がありまして...

"Many of the settings in Control Panel are in the process of being migrated to the Settings app, which offers a more modern and streamlined experience."
コントロール パネルの設定の多くは、よりモダンで合理化されたエクスペリエンスを提供する設定アプリに移行中です。

エクスペリエンス?
設定アプリの?

まぁ確かに今のWindows11の操作系のデザインとは方向性が違うってのはその通りな訳ですが

うーん、設定画面でのエクスペリエンスって何なんだろう。
私個人的には非常に事務的に今のコントロールパネルのようなもので全然OKなんですけど、まぁ「モダン」かというと20年以上前のデザインのままだったりするわけで、今風じゃないでしょって言われるとその通りなんですが。

っていうか、確かにWindows11そのものの設計思想とは違うし、操作の一貫性も無い。
それはその通り。

でも、設定パネルにおける「ユーザー体験」って、まぁそこに感動は無い事を考えると、Windows11以降の画面操作の一貫性のところの話か。
コントロールパネルや設定アプリ単体の話じゃないってことか。
まぁ、それなら分かる。
単語の使い方としてはまだなんとなく納得できないけれど、言わんとするところは分かった気になれました。

ってまぁ別に拘るところじゃないですけど、ね。
失礼しました

---iwa

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