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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

「来春の後半」っていつの事?

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AppleがAppleウォレットの身分証明書昨日を米国外では日本で初めて展開するとのアナウンス。リリースによると「この機能によって日本に住むみなさんは、iPhoneのAppleウォレットにマイナンバーカードをシームレスに追加し、物理的なカードと同じようにコンビニエンスストアで公的な証明書等を発行したり、「マイナポータル」iOSアプリにアクセスしてオンラインの行政サービスを受けるなど、常にiPhoneのセキュリティ、利便性とともに、安全に利用できるようになります。」とのこと。

勤務先支給の業務端末としてiPhoneやiPadを使っていた時期が結構長かったのですが、自前自腹のスマホとしてXPERIAを初代から使い続けている私。正直「ようやくこっちの世界に来れますか」みたいな気持ちがあるのですが、それはそれとしてこのリリースのちょっと判らないところが冒頭に。

なに?
いや、利用開始時期なのですが...

来春の後半 ...?

リリースの冒頭です。

「Appleは、日本のデジタル庁と協力し、来春の後半から日本に住むみなさんがAppleウォレットでマイナンバーカードを利用できるよう準備を進めています。」

え?
来春の後半?
日本語の「春」は具体的に何月から何月なのかを明示しない単語なので、後半と言われてもよくわかりません。(以下の日付は旧暦ではなく新暦で記載しています)

「初春」だと旧暦1月もしくは正月、広く「春」ということだと立春から啓蟄の前日もしくは立夏まであたりを指すと記憶しています。既に「春」という日本語が示す時期として複数の用い方と解釈があります。良く分かりません。

旧暦1月は新暦でいうと2月中にあたる時期で旧暦の日付は年によって移動しますが、2025年の旧暦1月=睦月は1月29日から2月29日になるとのことで、ここを新春というと新暦の2月後半になります。春と言えば春だとは思いますが、どうなんでしょうね。私の感覚的には新暦2月は冬です。

年賀状でよく見る「初春」は一種の季語ですが、新暦の1月はどう考えても冬です。春ではありませんからここで言う来春という表現には不向きな気がします。

「春」という季節として私が理解している起点の立春は2025年は2月3日で、春が終わる啓蟄は3月5日。ここを新春というと2月後半になることになります。
もう少し拡大解釈して「立春から立夏まで」とすると2025年では1月29日から5月5日なので、後半となると3月から4月となってものすごく幅が広くなります。その年の気候によりますが、4月末から5月だとむしろ初夏の陽気という表現が当てはまったりする日もあったりと感覚的に5月は春と言うのはちょっとしっくりこないのは西日本で育ち南関東暮らしが長い私のお気持ちの問題でしょうか。

私にとっては完全に謎です。

リリースを書いた方の前提と感性を推し量るしかないのですが

今のところ「来春の後半」っていつなのかは個人的には謎です。

とりあえず梅雨入り前であるんだとは思いますが、良く分かりません。
日本語としての解釈に幅がありすぎて、2月から4月の間のどこかを指しているのだとは思うのですが、良く分かりません。
どうやら日本語の季節表現の幅の広さとが伝えたい内容を必要以上にボカしてしまったようで、良く分かりません。

勿論1年近くも先のサービス提供開始日を事前に告知することはあり得ないのは理解しますし、それでもプレリリースしておきたい事情があるというのも理解しますし、Appleが企業として思うところが色々あるのも理解します。デジタル庁が関係している案件だし、そもそも技術的にも諸々の制度的にも山のように懸案事項が巻き付いている案件なので、本当に色々大変なのも理解できます。
でもそういう話とは別にですね...

なんで「2025年第一四半期」とか言わなかったのだろうか
どうしても「春」と言いたかったのだろうか
「来春」と言った方がリリース的にカッコいいよなと思ったんだろうか
誰か偉い人が「来春と書け」と言ったのだろうか

何だか勝手にリリースのご担当の方の苦労が目に見えてくるような気がしています。
まぁiPhoneを自分のモノとして使っていない自分には関係ない事案なんですけど。

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