自宅周辺でセミの鳴かない夏
この夏、横浜にある私の自宅周辺や行動範囲の中ではほとんどセミの声を聞いていません。普段であれば夜中でもうるさくてたまらない近所の公園も、なんだか秋のようなたたずまいです。普段の年であれば梅雨明けと同時に一斉に鳴き出して「あぁ、夏だぁ」という思いを新たにするわけですが、なんだか不思議な感じです。
羽化したセミが飛べずに死んでしまっているという状況
前述のセミが一晩中鳴きやまない公園は、実はセミの一大生息地でもあります。元々何年も地下で成長するセミはそれなりの環境を必要とするわけですが、一定の年月(だいたい7年くらいでしょうか)を経過すると地上に出てきて羽化、つまり成虫になるわけです。その公園でも実はセミの脱皮はいつものようにあるんですが・・・ 実は天候不順のおかげで成虫に脱皮しても羽が乾かず、そのまま飛べずに絶命するセミが大量にいるんです。というか、ほとんどダメな状態のようで、とにかくその公園ですらセミの鳴き声を聞くことがほとんどない。
挙句気温が上がるようで実は上がっていなくて、気がつくと普段聞こえるアブラゼミではなくいきなりヒグラシの声が聞こえたりして、すでにそこには全く季節感が無い状態だったりします。
異常気象?
いや、今の時点でそこまで断言する必要はないと思いますが、天候不順であることは事実だと思います。元々梅雨明け自体は非常に早い傾向がありましたが、その後は気温が一気に上がるかと思っていたら上がるには上がりましたがその後に微妙に低くなったりしていて、(特に私の自宅付近の横浜近辺の話かもしれませんが)意外なほど気温が上がらない。もちろん「何か悪いことしましたか?」と空に向かって謝りたくなるほど熱い(暑いじゃなくてむしろ熱いですね)日もありましたが、全般的に夜から朝にかけては気温が下がって比較的すごしやすい日が多いのは事実です。なにしろ7月末ですら最低気温が20度近くまで下がる有様。これをなんと評価するかについては秋を迎えて、あるいは冬を迎えてから夏がどうだったかという分析をするのが正しい姿なんじゃないかとは思いますが・・・
勿論これが全国傾向と短絡思考することは避けるべきですが
電力事情の話、農作物への影響、その他もろもろを考えると、比較的涼しい傾向をもった夏というのが及ぼす影響というのは結構後まで尾を引きます。電力事情の話からエアコン利用を控えすぎる事なども原因の一つになって熱中症による病院搬送、そして死亡事例まで出ているのはすでに報道にある通りではあります。もちろん暑過ぎるのも問題なのですが、気温自体が年々上昇傾向を見せている日本の場合、いや、関東南部の場合、これが単に今年だけの話なのか、いや、実はこの後は比較的気温の下がり気味な関東南部もガツンと気温が上がるようになるのか。一応予報としては上がる傾向であるとの話にはなっていますが・・・
正直な話、お天道様のお話を私ごときが心配してもどうしようもないわけで、無理せず、そして過剰にならない程度に、でも体を壊さない程度にといろいろ対策を講じる夏、という基本スタンスは変わらない夏、という冷静な態度で日々過ごしています。
因みにそういうときに頼りになるのは天気予報で、今日の天気、明日の天気、来週、そして来月などの傾向、台風の動向などのチェックの頻度はひょっとしたらいつもより高いかもしれません。そんななか、Twitterで見かけたのが 「日本の明日を真剣に考えてるのは気象庁くらいだぜ」 系のお話。確かに真剣に「明日」を考えていただいているのは事実だと思います。というか、少なくともそう信じております。
ただ、いや、あの、「気象庁だけ」かどうかは別ですが(笑