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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

たまには真面目にマーケティング系の話を考えてみる

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世の中の(というか取り巻く環境の)荒波に揉まれつつ、元々自他共に認めるマーケティング屋を標榜していたのが、チョイと違う方向の仕事になってたりする今日この頃。でも、だからと言ってモノを考える事を止めたわけではないので、時々色んなネタに反応してしまいます。

反応と言っても、別に「うぉー」とか叫ぶわけではないのですが(笑

 

市場全体を眺め、個別の立ち位置を確認し、進むべき方向を考えて・・・

こういう風に書くと商材や業界に関わらず一般化できるわけですが、基本的に何かのきっかけで大化けするモノってのは非常に少なく、実際には色んなモノが玉石混交状態でうごめいているわけです。そこでどうやって差別化し、認知してもらい、何かしらの行動を起こしてもらい、最終的にビジネスとして形にするというのは商売の基本。

因みに米国発のサービスやら何やらが「大成功してるぜ」という触れ込みで紹介され、たとえば日本の市場に進出してきたりするわけですが、実際にはその裏側で山のように浮かんでは消える同じようなモノや似て非なるモノがあるわけです。

成功しているのは基本的に上澄み

このあたりは別に洋の東西を問わないわけです。もちろん、スタートアップの容易さとか何とかを考えたときの環境自体は全然違ったりするという状況は存在しますが、一握りの成功例の裏側に累々たる失敗例がある事は忘れちゃいけない。じゃぁというコトで当然出てくるのが「失敗を罰点と見るのか、次への経験と見るのか」論。この部分について論じ始めると色んなところから「お前は何もわかっとらん!」といわれそうなので深堀はしませんが、実際とのところ、そういう状況があるのは事実。

良い悪いはべつにして、ね

 

とまぁそんな状況の中、特に今の日本の市場全体を眺めてですね・・・

「日本の市場全体」って、なんていい加減な表現なの?と自分で惚れ惚れとしますが、とりあえず例えば皆さんのそれぞれ属する環境に当て嵌めてみたとき、バブル到来だぜウハウハなんてのはとても少数だと思います。もちろん無くは無いと思いますが、全体としてそれほど良くないのは事実。

ただ、そんな中で、たとえばマーケティングと括られる色んな活動によって自分の勝負する市場でのプレゼンスを維持し、ビジネスとして成立させてゆくのはとても大事だよね、なんて私が言うまでも無い話では有ります。

因みに・・・そんな事を思っている最中にCNETで渡辺聡さんのこんなエントリーを発見。

フラット経済の中心でマーケティングを叫ぶ

基本的に「うぉ~」と叫ぶような方ではありません(笑)が、私のような匍匐(ほふく)前進専門の特殊部隊とある意味非常に近いところで企業のトップがモノゴトを感じているんじゃないかと、ちょっとだけ思ったりするわけです。

(思い上がりもいいところですが)

もちろん経営サイドの立場と現場の匍匐(ほふく)前進部隊とでは背負うものが違いすぎます。でも、何か行動を起こしたときのリアクションというのは同じようなモノを受け止める。もちろん理解の仕方、解釈のロジック、そして次の行動の部分までを含めると、全く同じものを全く違う形で処理するわけですが、その考えかたや行動原理の違いをどこまで意識し自身をアピールできるかってのがスタッフワークのひとつの醍醐味ですし、単なる盲従ではなくコントロールしてゆくという部分がマーケティングのマネジメントの醍醐味のひとつ・・・なんじゃないかな?とか。

 

因みにそのあたりを散々ツッパってやっていた過去の私の場合、自分の思想に盲従した結果としてそれなりに大変な目に遭ったりしてるのですが、まぁそこはそれぞれの肌感覚で危険を察知して動くのが大事だよね、という何だか訳のわからんことを改めて考えている今日この頃です。

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