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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

キャンペーン用のURLであっても賞味期限は実は切れることが無いという事実

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企業なり団体なりが持つURLは一種企業の顔のような位置づけがあるわけで、そのURLで参照できる情報というのはそれぞれの企業や団体がそれなりに気をつけているわけです。もちろんその状況というのは一様ではなく、それぞれがそれぞれのレギュレーションやらトーン&マナーなどを考えて運用していることがそれなりに多いとは思いますが、それに対して何かしらの営業活動の中で利用されるURLには意外と穴があったりします。しかも、それがある意味一過性のキャンペーンサイトのような位置づけの場合、そのアクションに合わせてURLを取得し、それを利用し、そして・・・・

その後、どうするんだ?

 

使うは一時の話であっても、それ自体は簡単には抹殺できないURLという怪物

たとえば何らかのキャンペーンサイト。行動の対象となる製品やサービスなどの名称などを元にURLを作って使って・・・ でもそのURL自体はその瞬間から既知のモノとなるわけです。色んな検索サイトやらブログやら何やらにその痕跡が残ります。非常に慎重にURL自体を晒さないように作る事は可能だとは思いますが、実際には普通にURLが見える状態でないと、それが本来の目的で利用されている時点では具合が悪い事があります。

で、問題は、その行動が終了したとき。そもそも、そのURL自体をずっと保持し続けられるかどうか。

有る一定の期間占有するためのコストを負担するわけですが、その権利を放棄した時点でどこかの誰かがそれを取得することが出来るわけです。随分と昔から企業名をそのまま個人やら何やらが取得して売りつけるとか、その権利の譲渡がどうのとか色んな問題が起きている訳ですが、「顔」としてのURLだけではなく、キャンペーンサイトのURLなどもそのあと第三者が全く意図しない目的で利用することも実際に起きたりするわけです。

この現象自体を例えば不動産やら何やらに置き換えるコトも出来ますが、要はインターネット上のほかの情報と全く同じようにポインターとしてのURLという情報は簡単に消し去る事ができず、それが示すものは変わることがあり、それが当初それを利用していた人が全く意図しない、あるいはむしろ困るような用途にすら使われるという危険性があるというコトです。

 

もちろん独自に必要に応じてURLを取得する事自体には何も問題は無いわけですが

かく言う私も、かつて色んなキャンペーン用にURLを新しく取得して実施するマーケティング活動に直接携わった事が何度もあります。でも悲しいかなサラリーマンの身ですから、自分自身が異動したり転職したり、もちろんキャンペーン自体が終了したりと色んな理由でそれらのURLの行く末の面倒を見る事は一度も出来ていません。(というかさせられるとそれはそれで困りますが)

企業なり団体なりといったモノとひとつのイメージで理解される、あるいは過去の情報として検索されるそれらのURLがその後に全く別の目的で使われているコトに遭遇した事は・・・今のところ私自身にはありません。ただ、かつて自分が関与したそれらの情報が今どういう状態なのか、そもそもそれってどんなURLだったっけ?なんて話はすっかり忘れていますから、そのうち「どっひゃ~」という状況に遭遇するかもしれません。

ただ、個人としての私は、それ自体にどうする事も出来ない。何かする権利すら持ち合わせない。主体としてはやはり「企業なり団体なり」というコトになるんでしょうね。

 

残念ながらじゃぁどうするの?と言う話に結論を持ち合わせていません。一過性のモノとして、あるいは一時のモノとして使った(例えば)URLという情報はそれ自体が長生きでき、それが第三者に渡る可能性があり、それが自分の意図しない目的で使用される可能性があるということは憶えておいて損は無いと思います。

でもそれらを未来永劫保持する事っていうのは、企業なり団体の顔としての「本家」URLとは全く違う位置づけ。さて、じゃぁどういう風に位置づけるのか、どういう風に使ってゆくのかなど、ときどき考えても損は無いんじゃないかな?と思うんです。

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