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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

実際に使うかどうかという話とは別次元のGoogleがStreet Viewの撮影の際にWi-Fiのデータを拾っていたという話のその後

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GoogleがStreet View用の撮影の際にWi-Fiのデータを同時に拾っていたのが発覚して大騒ぎになってから結構経ちますが、当局からの資料提出要請にようやく一部で応じ始めたとの報道が流れています。たとえばComputerWorldのこの記事。

そもそも論としての同義的な責任を追及されつつあるという趣もあるこの件ですが、取ったGoogleは良くないが、Scanされたときに何かしら見える状態である「拾われたWi-Fiアクセスポイント側」ってどうなのかな?ってのが、この流れの報道を見て常々思うんです。

もちろん、流れるデータを全て暗号化できるかどうかってのは、たとえば個人が家庭で使っている安価なWi-Fiアクセスポイントだと機能的に実装されているかどうかとは別に設定をしてるかどうかっていうところまで含めて難しいよね、と素直に思ったりします。

でも、所詮は電波を使っているわけで、それも細いビームでパラボラ対向などで通信しているわけではないものですから、そもそもは盗聴されるものである、という認識は持ったほうが良いんじゃないかと無線屋としては思ったりします。

じゃ、対策はどうするよ?ってのは別の次元の話なのですが・・・

 

拾われた情報が解析されるかどうかってのは更に別問題

それなりに色んな形で暗号化できる方法はあるわけですが、暗号化の設定をしていてもセッションをつなぎにいった最初の時点からデータが暗号化されていると話が出来ないからさ、とかいろんな問題が裏側に張り付いていたりします。

いずれにせよ盗聴されるものであるという前提の元に取れる対策は取るべきなのですが、それでも取られた情報を解析して何かの用途に使うかってのは、これまた更に別次元の話。ここで、Google自身が自身のサービスの中でこのあたりの情報を使おうとしていたフシがあるってのが更に問題を面倒くさくしていて、更にこのような情報を流用するサービスであるといったことについてのきちんとした告知をしていない国があるとか、まぁ色んな問題が後から後から出て来ているようです。

AR系の話などにも少し絡んできたりしますが、個人に帰属するべき情報、あるいは公開を望まれない情報であってもそれを引っ掛けてしまえる仕組みがあるんだから、ある意味わからないようにそれを利用しつつ「ほら、こんな便利なサービスができたよ」ってのはマズイよねという流れが見えるGoogleのこの件。

もちろん、それらの行為を法的に裏付ける何かがあればひとつ壁を越えれますし、社会的なコンセンサスと言う意味でその「便利なサービス」を許容できるのであれば大丈夫だとは思うのですが、色んな歴史的経緯や思想、思惑、その他で構成されている社会の中で自分たちの考えているものがどのような影響を与えるのかっていうのは最初の段階からしっかり押さえておくべきなんだろうな、と思う今日この頃です。

 

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