3Dの表示デバイスとコンテンツが流行りそうな雰囲気ですが、そんなに酔わせてどうするの?というお話
なんだか家庭用テレビから映画から、これからは3Dだぜ論が渦巻いている昨今ですが、何気に気になる事があります。過去から色んな技術を使って3D映像の再生というが試されてきた流れをうけて一気に実用化しつつある訳ですが、これって人の視覚の耐久テストみたいなところがあって、実は耐性に非常に大きな個人差があります。
かく言う私、3D映像をしばらく見ていると比較的早いタイミングで気持ち悪くなります。思い出しただけでも・・・
元々微妙なところがある3D映像再生なのですが・・・
たとえばこんな記事。
映像のギミックというのは、昔ポケモンなどで問題になった短時間での高い輝度での明滅など、思いも寄らない反応を人間が起こしてしまう事があります。たとえば普通の2次元の映像であっても手ブレが酷い運動会のビデオなどあっという間に船酔いに近い気持ち悪さを誘発するわけですが、実は視覚の中の遠近感をいじる3D映像にも元々同じような問題がありました。
もちろん表示方式によって影響度合いが違う・・・らしいのですが、私自身は3Dの写真、つまり静止状態のものであれば比較的長く楽しめますが、どうも動画については耐性が強くないようで、あっという間に気持ち悪くなります。
逆に言うと、これを比較的長く見ていられる方がある意味羨ましいですが、コレばっかりは動物としての感覚器官と頭の情報処理能力の問題(かな?)なので、どうしようもありません。まぁ訓練して耐性をつけるほどの気力も無いんですけど。
ということで、オーストラリアサムソンが出したガイドラインは、英語ですがとりあえず一読しても損はないかと
そのうち日本語のガイドラインがどこかから出てくるかもしれませんが、とりあえず英文ですが、このオーストラリアサムソンのガイドラインは一読していても良いかと思います。特にお子さんがいらっしゃる家庭での3D映像再生は、ちょっと気をつけたほうが良いかも、とちょっとだけ思います。
ただ、このあたりの影響度合いを調べるってのは逆に言うと人体実験が必要で、それでも特に子供の場合条件を一様に定義して意味のあるデータを取ることが難しく、悪影響が及ぶ可能性があるならと一律に切るしかないのは致し方ないこと。このあたりは、Head Mount Displayが影響を計ることが出来ないため、とりあえず一律に子供には使わせないでと言う話になりつつ、殆ど特殊な工業用などの用途でしか使われないのと同じ流れと言えるかもしれません。
それで言うと、通常のディスプレイやテレビモニターは長い歴史の中で自然と情報が蓄積されて、VDT作業の連続時間は・・・といったガイドラインがなんとなく成立しているのですが、新しいデバイスだと、このあたりの蓄積が無い。かといって人体実験をするのもちょっと大変。ましてや家電の世界で、小さな子供も見る可能性があるにも関わらず、影響が無いと言い切れない状況って・・・
ということで、一応それなりに気をつけたほうがよさそうですよね、という事かと。