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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

「まいど1号」の放棄にみる「プロジェクト」の管理と役割

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色んな人の夢と思惑を乗せて宇宙に飛び立った「まいど1号」ですが、資金がショートして結果的に宇宙のゴミになることに。経緯はともかく、結果としては非常に無責任であるといわざるを得ないのではないかな?と思ってしまいます。

 

もちろん色んな経緯があるわけですが

プロジェクトモノというのは、その実施までの部分では非常に盛り上がるわけです。これはどのような性格のものであっても同じで、最初にアイデアを出したからこそそれを世に送り出したいというモノから、その場のその空気を感じていたいという訳のわからないモノまで多種多様ですが、いずれにせよ、ある一定の結果を出すという共通の目的のところまでは非常に盛り上がる。それがある程度大掛かりであればあるほど、障害が多ければ多いほど盛り上がる。

でも、誰かが後片付けしてるわけです。

 

もちろん大変なのは判るのですが

どんなプロジェクトでも資金が必要です。非営利団体ですと言っても運営には最低限のコストがかかるわけで、利益を出すというのとは別のレベルでの資金が必要なのは当たり前。事業会社で無い限り、あるいは潤沢な財力を背景にした財団などで無い限り、たとえばその資金を寄付などで賄ったりすることがあるわけですが、実際のところ非常に甘い・・・というか楽観的な見通しを立てて進むケースがあります。これは企業の中での何らかのプロジェクトでも、あるいは自治会だったり何らかの任意団体だったりと全てに共通する問題で、ココに陥らないようにプロジェクト全体を見ながら動かしてゆくということが必要です。

資金に裏付けられたプロジェクト管理が必要です。

 

でも資金がショートしたから終わっていいの?

キチンと後片付けできるのであれば、という条件が付くと思います。

今回の「まいど1号」の場合、非常に残念なことにNORADに監視するべき宇宙ゴミを一個献上して終わるということになるようです。JAXAに管理を委譲できず、制御不能になるとのこと。自然に落下して大気圏に入ったところで消滅してくれれば幸運ですが、それも判りません。

当事者ではないワタシが四の五の言う話ではないとは思いますが、JAXAに管理を委譲するか、あるいはせめてコレを大気圏に再突入させて消滅させてしまうところまでをプロジェクトとして予算組み含めて工面していなかったのでしょうかという思いが、少しだけします。

キチンと終わらせてナンボ、のプロジェクト管理。
難しいものですが。

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