新型インフルエンザ対策にみる、対策のための対策に頼るのだけではなく普段から備えておくことの重要性
社会生活を営む上でいろんな事象に対する対策があるわけですが、今回の新型インフルエンザへの対策について典型的に見られるのが対策のための対策が多いという件。そして後出しジャンケンで行われる批判。もちろん世の中の全ての事象に対して事前に対策をとることは不可能なのですが・・・
インフルエンザってそもそも何よ?という知識をもっと知ろうよ
季節性のインフルエンザ、という表現が随分と目に付くようになりました。冷静に考えると毎年のようにいわゆる季節性のインフルエンザは流行します。なんとか香港型とかいろんな種類があり、周期的に流行を繰り返すわけです。また鳥インフルエンザの流行の危険性というのもここ数年叫ばれているお陰で、インフルエンザに対するいろんな情報に容易に接することが出来るようになってきているわけで、そんな流れを「自分に対する危険性」という立ち位置から見ると、自ずと何をすればよいかというのが判ってくるわけです。特に(ワタシもそうですが)小さな子供を抱える家庭の場合には、子供の通う学校の中での多種多様な感染症の流行にある程度敏感にならざるを得ず、そういった意味で普段から対策を色々と講じれるはず、だと思っています。
また、ワタシの場合、一昨年にマトモにインフルエンザにかかって高熱でエライ目にあったこともあり、随分と勉強しました。たとえば鳥インフルエンザの中で一番パンデミックを起こした時の危険性が高いH5N1という型のインフルエンザがある、なんていう知識もその頃知ったような記憶があります。昔のスペイン熱などの話もそうですね。
因みに最近ではいわゆる風邪とインフルエンザのソモソモの違いについての知識は比較的広まってきたとは思うのですが、立派な感染症のひとつであり、状況によっては自分や家族の生死に関ることもあるという認識は毒性の強弱に関らずキチンと持つべきだよなと、自分自身にも改めて戒めている次第です。状況に対する過敏かつ過激な反応は不要だと思うのですが、無知では困る、というところですね。
じゃ普段から何が出来る?
対策でよく言われること。最低限帰宅したら手をちゃんと洗いなさい & ウガイをしなさい。子供の頃からみんな死ぬほど親に言われた事です。当たり前のことをきちんとするのがまず第一歩ということですね。ということで、基本的なインフルエンザという感染症に対する対策は普段から心がけておくべきだということがよく判ります。これは今回の新型インフルエンザも通常の季節性インフルエンザも大差ないようです。
因みにそれに加えてのマスクの効果と意味については個々のマスク自体の機能の問題もありますし、また日本で非常に特徴的な何が何でもマスクしてみたいな部分が本当に効果的なのかみたいな話もあったりするわけです(例えば米国のCDCがマスクの効果は本当は良くわかんないんだけどみたいなドキュメントを出していたりします)が、基本的に飛まつ感染するインフルエンザの場合には、周囲の人に野放しのままクシャミをしないでねと願いつつ、他人のクシャミの飛まつの吸い込み対策としてマスクがあるんでしょうね。じゃ自分が感染したら?いや、そもそもマスクして外を出歩くなんてやらないでくださいって話じゃないかと。ただ、実際ワタシの経験から言っても発熱してれば病院にいくのが限界で、そもそも出歩けませんけどね。
それらを踏まえつつ、一番基本的な対策は・・・ 手洗い励行とあわせてまずは体力と体の基礎的な抵抗力を維持しておくことなんじゃないかと思います。好き嫌いせず、きちんとバランスよく食事をして、適度というか適当に体も動かして、と考えると基本的な普段の生活態度の話になりますね。備えよ常に、の基本はやっぱり普段の生活だとは思います。そして必要がないなら人ごみの中に出かけないということでしょうか。ただ、朝晩の通勤ラッシュでは人ごみは避けられないものですが・・・
でも何だかおかしくなったら・・・ 素直に病院に行くのは、いつもの季節性のインフルエンザと全く同じじゃないかなという気がします。もちろん、強毒性であるといわれているH5N1という鳥インフルエンザでも基本的には同じなんじゃないかとは思います。もちろん、病院に行った後の処置などは季節性インフルエンザなどとは全く違うわけですが。
そういえば強制的に隔離措置がとられたときの就業保障ってどうなるんだろう?
これは昨日ある人と話をしてる時に話題になりました。なんらかの法律に基づいた措置であれば避けようもないわけですが、これがたとえば働いている人にとって有給をとってくれといわれるものなのか、病欠みたいになるのかなど扱いは所属する企業や団体によって違うんだろうかという話です。またこれがなんらかの組織に属している人ならともかく、何らかの契約で働いている人などにとってはいろんなインパクトが出てしまうんじゃないかという話もしました。これはちゃんと調べておかないと、インフルエンザにかかるのとは全然違うレベルでそれこそ取り返しが付かない話になりかねません。
ということで、ワタシの場合、とりあえず自社の就業規則をもう一度読み直してみたところです。こういった話はきっかけがないと気がつかない問題ですね。