通信屋の目線、IT屋の目線
ゴールデンウィークにネタの棚卸しその3。ずっと頭に引っかかっていて、でもバタバタしていてちゃんと考える時間が無かったこの問題。似たようで全然違うこの二つの業界の目線。両方を経験して未だに感じる、良くも悪くもある目線の違い。どうやって相乗効果を出すかが問題。
繋ぐのが通信屋、繋がってるのが前提のIT屋
ちょっと乱暴ですが、発想の根本は当然本業に依存しますので、このような言い方が出来るかもしれません。繋ぐのが通信屋。繋がっている上で何かをするのがIT屋。そういえば一応現在は通信屋の端くれとして、自身の役割を「土管屋」と言ったりします。土管の中を何が流れるのかは別にして、とにかく遅滞無く流すこと。これが通信屋の本業の根幹。
お互いの領分
たとえば、ADSLやFTTHは通信屋の仕事ですが、有線・無線のLANやIP電話はIT屋の仕事と分けられることが多い気がします。でもこれが例のNGNやWiMAX周りだとお互いの領分の微妙なところに踏み込むようになります。認証やら何やらが一番面倒くさいところですが、どこから何処までがどちらの責任なのか、そもそも誰の責任であるべきなのか?
単純に通信回線の話であれば、責任の分界点は明確なのですが、サービスの付加価値というか存在価値を広げるとなんだか微妙な部分が出てきます。
元IT屋のジレンマ
時々陥るのが、元IT屋としての発想からくるジレンマ。前出のNGNじゃないですけれど、どこかで純粋な通信の先、お客様のアプリケーションや運用に非常に近いところまで踏み込んでお客さまとお話しないと、ついてゆけない。相手にされない。でも、メーカーでもないし、SI事業でもない。
本質的には自分が悩む話ではないのですが、一応この4月からコミュニケーション全体を軸足にしつつあるイベント屋はこれから一体どういう立ち位置で、どのような話を誰にすればよいのかな?と・・・
この、立ち位置問題については当分フラフラしそうな予感。