超高層マンションは100年後どうなっているんだろう?
どのような建物にも寿命があるものです。もちろん必要かつ適切な保守がされていれば長持ちしますが、いずれ寿命が来ます。簡単に壊せるものなら良いのだけれど、そうじゃないとしたら・・・なんか凄い事になりそうな気がします。
nikkeibp netの中の、KEN Platzでみつけた記事です。RSSで飛んできたものを見たのですが、低層ですが分譲マンションに住んでいる自分としては、なんだか他人事とは思えない気がしました。
分譲マンションに住んでいる方ならお分かりだと思いますが、建物全体に関わるようなことは管理組合総会での決議が必要です。建物自体はどんどん劣化しますから、定期的に保守を行い、ある一定期間ごとに大規模修繕を行い・・・と進むわけですが、所有者が基本的に同じ重さの権利を持つことから、総会をやってももめる時はもめますし、その時点の管理組合の理事或いは役員の方が苦労することは多々あると思います。
いったい何年居住できるのか?
前のエントリーで不動産を所有することが理解できないと書きました。今の住処は分譲ですが、所詮マンション。親から「自分で給料稼ぐようになったらさっさと独立しろ」と言われていた事もあり、年齢を考えるとたとえば後30年くらい住めればいいと思って買いました。その上での収支計算で言うと、30年家賃を払い続けるより安いかもというくらいの意識です。そもそも、築30年のマンションの一室が売れるとは思ってませんし、子供に資産として引き継ぐという意識もないので、それはそれで一応理解の範囲で自分の中では決着しています。
全部で50戸くらいのマンション。とりあえず自分が生きてる間は立っていてくれたら良いくらいの意識です。
建物は存在してしまうことの意味
展示会のブースの構造くらいはわかりますが、一般建築のことはよく判りません。ただ、50年なり100年なりの耐用年数を持っていることくらいは聞いたことがあります。問題は耐用年数が来た時に一体どうするのか。賃貸であれば所有者は大抵それほど多くの人数ではないと思いますから、その時点の居住者をどうするかが解決できれば建物自体を壊して建て直すことは比較的大きな問題ではないという気がします。
しかし、最近流行りの超高層マンション、これはその殆どが分譲のようです。もちろん超高級賃貸の超高層マンションというのも有るようですが、大抵は分譲。そうなると、とりあえず今買った人はともかく、それこそ50年後、100年後にどうなるのだろうと考えてしまいます。
地上100メートルとか200メートルの建築物を倒すのは素人目に見ても簡単な仕事ではないと思うのですが、そこに居住者=所有者が山のように居るわけです。とてもじゃないけど、エライことになるのは想像に難くないですよね。しかも、どの程度の資産価値があるのか、そこにどのような人がどのような状態で住んでいるのか。建て替えるわけにも行かず、かといって老朽化した建物を修繕しつつ住むのも限界があるのではないか。自分の世代の話ではなく、多分孫か曾孫の時代の話になるのだろうとは思うのですが・・・
これは余談ですが
以前、一気に作った東海道新幹線や東名高速道路などが、それこそ一気に路盤などの基本構造にガタが来るみたいなことを何かの報道で見た記憶があります。対策として、いわゆる若返り工事を順次行っているのだそうですが、順次作業が簡単に出来ない例として本四架橋を100年後にどうやって架け替えるんだ?みたいな話があるやなしやと聞いたこともあります。
形あるものいつかは壊れるわけで、全ての建物が法隆寺みたいに1000年を超えて建っていられるわけでもないのは当たり前ですが、どうなるんだろう?どうするんだろう?