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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

無いものねだりの事例紹介?

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多くのお客さまが事例を求めます。

事例を紹介する場合、失敗事例は出てきませんから基本的に全て成功事例です。本当は失敗事例を聞きたいという話もありますが、さすがにメディア以外で失敗事例を外部に紹介することは無理ですね(笑)
誰もが聞きたい事例の話なのですが、大抵は何かしらの仕組みを導入した直後のことが多く、それゆえいくつかの問題が出ます。

ソリューションや製品、サービスなどを活用している業務の内容が社外秘のため、何を目的とした導入なのかを説明しきれないケース。

こんな業務に対し、このような仕組みで非常に大きな効果を上げています的な話が一番求められるのですが、同業他社にノウハウが判ってしまう事を嫌って概要の話しかしていただけないケースがあります。状況によっては、お題として取り上げること自体を断られるケースも多々あります。
しかし、断られるケースほど紹介したくなるケースでもあったりしますから、辛いところですね。

導入直後で効果の話ができないケース。

とりあえず導入事例として取り上げるケースで、この場合には効果が出る前にお題として取り上げることになります。ソリューションや製品、サービスを提供する側から言うと、お客さまに導入された時点で導入事例なのですが、お客さまの立場からすると、使い始めたばかりなので採用したのが正しかったのかどうかの評価ができないことになります。
もちろん、話を聞く側からすると導入までのプロセスは非常に参考になるのですが、前記したように業務の話に踏み込めないと、あくまでもシステム自体の導入事例の範囲を超えることはできません。よってもって、業務の改革にまで踏み込むようなシステムであっても、集客対象が情報システム部門になったりする事が多くなるわけです。話がシステム中心になることが多いため、本来は経営企画や業務改革に取り組んでいる人、あるいはエンドユーザー部門の方に聞いて欲しくても、なかなかその方たちに理解してもらえる内容を伝えることが難しくなります。

では、効果が出るまで待って見るとどうなるでしょうか?

そうなると最初のケースのように、社外に詳しく話しができなくなる場合が多くなってしまいます。担当者レベルでOKでも、組織の上層部から待ったがかかるケースも多々あります。

ユーザーの立場で言うと「事例は誰もが知りたいのですが、本当に知りたい内容を公の場で知ることは難しい」気がします。

因みに私の今の立場に置き換えると、「事例をセミナーやWebサイト、印刷物などにもっと取り上げて多くの人に伝えたいのですが、公の場で紹介することを承諾していただけるお客さまを探すのは難しい」です。

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