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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

さすがに女子トイレまで占拠し始めたときは大問題に

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おはようございます。

家を出発する5時10分はだいぶ暗いです。夜明けが遅くなっています。

===ほぼ毎朝エッセー===

「せっかく他部署の人と交流してもらおうと、会社にリラックススペースを造ったんだけどさ、昼どきなんか人と交流しないで、ず~っとスマホを見ている人がいるんだよね~」

ある会議で、現状のオフィスの問題点を冗談めかして言ったつもりでした。これに対して、ある女性管理職が声を震わせながら発言しました。

「お昼休みの時間は、社員が自由に過ごす時間、権利なのであって、そこにまで人と交流することを強要する会社というのはどうなのでしょう。そういう会社だと思われますよ」と。

きっと勇気の要った発言だったと思います。それを聞いて、その通りかも知れないと思ったことについて。

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おひとり様焼き肉、おひとり様の飲み、さらにおひとり様での昼食。考えてみれば、人との交流を断ち切って一人でいたいという欲求って、高まってきているのかも知れません。

過去に同じビルでトイレ問題というのが発生したことがありました。同居していたあるSIerの技術者たちが、ビル中のトイレを占拠してしまったことがあるのですね。いつ行っても大が空いていないのです。うちの階もいつも誰かが入っていて誰だか分からない。謎でした。

さすがに女子トイレまで占拠し始めたときに、大問題になりました。ビルが強制的にやめさせるという措置を取ってくれました。捕まえてみて分かったのですが、何をしていたのかというと、スマホでゲームしたりチャットしたり、お弁当食べたり、昼寝していたり。一人で時間を過ごしていたというのです。

考えてみると、その会社のフロアには、いわゆる一人でリラックスするための空間が無かったのでしょう。だからトイレを使っていたわけです。トイレはプライバシーがそれなりに確保できる空間ですから。

このときは、あり得ない行動とその会社の社員に対する扱いの悪さに憤慨しました。でも、今振り返ってみると、自分も同じことを強要しようとしていたのかも知れませんね。

「もっと交流したほうが楽しいよ」というのは、人生の先輩としての、また、国際的な経験からのアドバイスのつもりだったのです。ところが、コンピュータやゲームで育った層には、違和感があるのでしょう。そもそも、チャットや何やで始終つながっている感がある人達には、さらなるリアルでの交流は、面倒なだけなのかも知れません。

私は「人との交流のメリット」の考えを捨てるつもりはありませんが、交流の形態がITの進化によってだいぶ変わりつつあるのも事実でしょう。その反動として、おひとり様状態への欲求が高まっているわけです。

ビジネスもどんどん変わっていきますが、人もどんどん変わっていきます。経営的なチャレンジとしては、その最適点を見つけ出しながら、統制をしながら進んでいくところにあるのでしょう。

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