iOS4のマルチタスクはユーザー層を狭める?
おはようございます。
夜間の雨は上がったものの、湿度がとても高い朝です。雲もまだそれほど高くなく、また一雨来そうな気配です。アジサイの花はこの気候が好きなようで元気いっぱいに咲いています。今朝はiOS4について。
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オンライン予約をしたものの、なかなかやってこないiPhone 4です。『iPhone 4 オンライン登録した人で、まだ「本申込みの案内」メールが来ていなければ早期入手は絶望的かも・・ 』にコメントいただいた情報によると、どうやら、登録受け付けの時間と予約したモデルによって順番が決まっている様子です。
今のところ、32GBモデルの人は16日朝6時半まで予約完了の人までが到着日を知らされており、16GBモデルの人は16日午前9時予約完了まで到着日を知らされています。自分は16日の7:36に32GBモデルを予約したため、まだ何も連絡がありません。(涙)
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さて、気を取り直して、iOS4について。
先週の火曜日、iPhoneのOSがバージョンアップができるようになり、早速実施しました。すると自分たちの提供するCACHATTOのアプリが動かないというトラブルを発生させてしまいました。『iPhoneをiOS4にして自社アプリがクラッシュした事件』に顛末を記載してあります。
自分たちのアプリが落ちた原因は、iOS4がメモリー周りの管理を強化したためでした。従来のiPhone OS3で動いていたアプリも、より厳しく管理され、起動させないようになったようです。マルチタスクにおけるメモリー管理は重要なポイントですから納得もできます。すでに当日修正済みで、AppStoreの承認待ちなので、あと数日の我慢のはずです。
社内で調べたところ、他にもkikeru radio、GmailのExchange、pixiv公式、選べるかんたん動画、FIFAワールドカップ、Runkeeper、ARモンスター、ライブドアブログ、ココログ、FC2、GoodReader、添い寝カノジョなど。どこも大変だったようです。
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iPhoneネイティブのSafariまでが一定の操作パターンで落ちる様子を見ていると、メモリー管理のポリシーだけでなく、まだ多数の不安定要因を抱えていることも類推されます。
ただ、とても大規模なOS変更であったことを考えると、奇跡的にスムーズなアップルの大プロジェクトだったと思います。一部トラブルに見舞われたとはいえ、ほとんどのアプリがスムーズに動いているという点では、成功例なのではないでしょうか。
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ユーザー側に立ってみましょう。
従来、iPhoneがサクサク動くのはシングルタスクだからだとか、iPhoneはマルチタスクでないから使いづらいとか、様々な議論がありました。自分としてはかたくなに、使いやすさのためにシングルタスクを貫くiPhoneに一種の好感すら持ったものです。
今回、実際にiOS4に上げて、マルチタスクをいじっていて明らかに感じたのが、若干リテラシーが高くないと使いづらいものになったということです。大木さんからのTweetにあるように、タスクを消すのにアイコンを長押しして[-]ボタンを押すあたり、結構手間だったりします。
使っていると気がつかないうちに、マルチタスクウィンドウがアイコンだらけ。どうも気持ち悪いです。タスクがなかなか消せずにいらいらしたWindows Mobileを彷彿とさせます。これが、一般の、携帯電話から乗り換えてきたマジョリティの人々にどのように見えるのか心配です。若干マニアック過ぎかも知れません。
現状、iPadはOS3のままです。そしてたまにiPadに戻ると新鮮です。シングルタスクが故の「ほっとする」感覚です。この体験からも、ユーザーインターフェースって、本当に難しいのだなと、技術的な面よりも奥深いものを感じました。
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ところで、OSのアップの影響で、一つだけ決定的に使いづらくなったのがエバーノートです。写真選択が古い写真からになってしまっています。新しい写真を選ぶには、毎回延々とスクロールして選ぶ必要があります。すぐに改善されることとは思いますが、これはつらいですね。