iPhone+アプリでFM東京、WiMAX+Let's NoteでNHKオンデマンド

» 2010/01/26

★電波による放送をブロードバンドパケット通信ストリーミングが急速に置き換えていくということです。

【朝メール】20100126より＿＿

＝＝＝ほぼ毎朝エッセー＝＝＝

□□テレビ放送のオンデマンド化に少し進化？

「携帯電話にワンセグでないフルセグの地デジを導入しようという動きがあるそうですがそこまで必要なんでしょうか？」という質問に反応しました。自分も全くその必要性が理解できないことに合意します。 http://www.asahi.com/business/update/0124/TKY201001240139.html

ワンセグ携帯がかなりの数普及しているのですが、周りを見回して、それを定常的に使っていることがこれだけ少ないのは何故でしょうか？やはり電波の不安定さがあってストレスが大きいことが問題なのでしょうか。

一方、放送とストリーミングの中間体というものができてきています。

最近よく話題になるiPhoneアプリなのですが、FM東京のラジオ番組が５分遅れでそのままずっと聴けるというものがあります。音声が３Ｇ網あるいはWi-Fi網を通じてiPhoneにやってきて、それを流すだけなのです。帯域の都合で音声品質が悪いかと思いきや、ラジオの不安定な受信状態と比べると電車の中などでもこちらの方が圧倒的に聴きやすいです。参考記事がこちらにあります。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/14/news013.html

さて、ユーザーからすれば、これだけWiMAXやLTE (Long Term Evolution)をはじめとした無線ブロードバンド通信網が普及する兆しがあるので、同じことがテレビでも実現できないかと考えるわけです。ところがこれは、通信技術よりも著作権の関係からなかなか難しそうです。FM東京のラジオでさえ、先ほどのURLページに次のような苦労が載っています。

以下引用＝＝＞

全番組の出演者やプロデューサーから配信許諾を得るため、番組表を広げ、許諾をもらった人の名前を1つ1つチェックしていったという。「前例のないサービスで説明が難しかったが、ほとんどの人がすごく喜んでくれた」（同社編成制作局ライツ開発部の藤井大輔さん）。楽曲配信については、日本音楽著作権協会（JASRAC）と日本レコード協会から許諾をもらった。

さまざまな調整の結果、9割以上の番組の配信が可能になったが、ジャニーズ事務所のタレントが出演する番組や、ネット配信条件が厳しい一部の洋楽曲を流す番組など未配信のものも残っている。CMも、「広告主が著作権処理を行っている上、送信機を切り替えるための設備投資が必要になる」（藤井さん）などの理由から配信していないが、広告主からの要望があれば配信を検討したいという。

＜＝＝以上引用終わり

そこで注目しているサービスがあります。NHKオンディマンドです。2008年12月1日からサービスを提供していますが、いまひとつ盛り上がりに欠けていたのが実態でしょう。そこにこの2月1日からは、「見逃し番組サービス」が従来の1470円を月額945円に値下げして利用できるようになります。これは、NHKで放送したテレビ番組を、約1週間その番組を配信するものです。実際に見られるのは翌日ということですが、１時間後から配信、あるいはもうひと頑張りしてもらって、５分後から配信という形が実現できれば、実質上これはブロードバンド配信テレビという位置づけになれます。

UQ-WiMAXが実装されているノートパソコンと一緒につかえば、それこそ、ワンセグ不要の安定したテレビ放送が実現できるわけです。きっと、地上波の不安定さが解消されるのと、無線ブロードバンドが普及されるのとでは、後者が早いでしょうから、テレビ番組なども早期にFM東京のような前提で著作権周りを是非とも整理整備していってもらいたいと考えています。

とりあえず、１日遅れで配信の不服ではあるものの、NHKオンディマンド、見始めました。電車の中でもバッファーが効いて、安定的に画像が見られるのはワンセグより明らかにいいかも知れません。また、限られた時間で、番組を好きなタイミングで選んで見られるのは何よりも嬉しいです。

坂本史郎 2010/01/26 17:29:49 Comment(0)

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