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組織開発・人財開発・IT・ビジネスについて、日々、感じたことをつづります。

どうすれば、行動に移せるか?(目的達成のための準備編①)

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①「目的」を明確にする
②「不安」「不満」を言語化し、「安心」「満足」に変える具体的な方法を考える
③ 具体的な方法を実行するためのアクションプランを立てる

先週の「どうすれば、行動に移せるか?(感情を理解する編)では、上記の①と②についてご紹介しました。
今日は、③のアクションプランを立てる際に、私が実践しているポイントについてご紹介していきたいと思います。

ここでは、ITに関連する「企業におけるPCのスペック」を例に考えたいと思います。
「仕事の効率をあげる」ことは、企業にとっても、そこで働く人にとっても、共通の目的と考えられるにも関わらず、企業におけるPCの低スペックが話題になったり、改善されない状況が続いていたりするのは、どうしてなのでしょうか?

この例のように、目的の達成に必要な対策が進まない背景には、目的と費用対効果(cost performance)の可視化に課題があると、私は考えています。これは、企業のPCリプレイス提案を実現させてきた経験をはじめ、さまざまな企業の課題解決を実現してきた経験から気づいたことです。
問題と目的.PNG■ポイント1:『目的』と『問題』と『原因』の関係を整理する
「仕事の効率が悪い」と感じている方々に質問をすると、以下のような回答が返ってくることがあります。
  • 実現したい目的は? :スペックのよいPCにリプレイスすること
  • 目的を妨げる問題は?:予算がない、コストがかかると言って認めてもらえない
  • 問題の原因は?   :会社が理解をしてくれない

⇒PNG.PNG私は、ここに1つの認識のズレが生じていると考えています。「仕事の効率が悪い」という状態が、なぜ『問題』なのかというと、企業とそこで働く人の共通目的である「仕事の効率をあげる」ことの障害になっているからです。
つまり、『目的』と『問題』と『原因』は、以下のように考えることができ、PCスペックは、問題を引き起こしている原因の1つにすぎないということです。

  • 実現したい目的は? :仕事の効率をあげること
  • 目的を妨げる問題は?:仕事の効率が悪い状態にあること
  • 問題の原因は?   :働く環境(PCスペック、作業スペース、通勤時間、人間関係 etc...)、人のスキル

このように、『目的』と『問題』と『原因』の関係の誤認識が原因となり、目的の達成に必要な対策が進まない状況や、手段』が『目的』になってしまう状況を引き起こし目的を実現できていないことが多いように感じています。

■目的とは実現しよう、到達しようとして目指す事柄。あるべき姿(To Be)
■問題とは:ある目的を達成する為に障害となっている事柄。現時点で困っていること。
■原因とは:ある物事・状態・変化を引き起こすもとになること。また、その事柄。

そして、『目的』と『問題』と『原因』の関係の誤認識をしないように、私が工夫している1つとして、会社や人を主語にして、○○は、○○のために、○○します。という文章を書き出すようにしています。

目的が「仕事の効率をあげること」、原因の1つが「PCスペックが低い」の場合

(例) ○○社は、仕事の効率をあげるために、PCスペックを向上します。(〇)
    ○○社は、PCスペックを向上するために、仕事の効率をあげます。(?)

目的が「スペックのよいPCにリプレイスすること」、原因「会社が理解をしてくれない」の場合

(例) ○○社は、会社が理解をするためにPCスペックを向上します。 (?)
    ○○社は、PCスペックを向上するために、会社が理解をします。 (?)


『目的』に対して、その妨げになっている『問題』と『原因』の因果関係を
整理できたら、次は、『原因』と『対策』について、事実を具体的なデータ(数値)として算出していきます。
このときのポイントについては、次回、ご紹介したいと思います。






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