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メイド・イン・ジャパンとは何か

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日本はブロードバンド普及率が99%だそうですが、米国では50%位。日本を100%にすべきだという議論をしているようですが、米国のあの広大な土地で日本並みの普及ができるでしょうか。おそらく無理だし、そのコストは無駄になるでしょう。

今のままでも日本にひとつもないフォーチューン100に入る世界のトップICT企業が幾つもあるではないですか。ですから日本と同様にといった文言は止めたほうが賢いのです。

日本品質・いわゆるメイド・イン・ジャパン(MIJ)は80年代には世界に通用した、そこそこの価格で高性能の製品を電気機器や自動車を中心に輸出し、それが当時は大国との軋轢はあったものの多くの国で支持されたものだったと思います。

しかし当時30%~50%あった各製品の国際シエアはニッチ部材を除く多くのものが2%~8%程度、つまり殆ど無いに等しい状況になっています。それは言って見れば日本の製品の多くがいつの間にか抱えるようになった高機能高価格という特徴よりも中国などの新興国が出す小機能超低価格が指示されているということです。

特に日本のように中間所得層が厚い奇跡のような国は殆ど無く、多くの新規購買層がいわゆるBOP(ボトムオブピラミッド、抵所得層 年収であえて言うと1万~50万位)であるからでしょう。

かってのMIJの精神であったら、このような市場に向けて、驚くような製品を出したのではないかと想像します。勿論安全安心高信頼性という食物などのケースはありますが、例えばICT産業が高機能高価格さらに日本人向けといったものがMIJになって欲しくはないと思います。

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