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NWの大容量化がもたらしたEarly 21 を生き抜く4つのS

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少しだけ仕事にかかわる話題をします。

長年コンサルティングをしていて、今ほど成功要因が変わってきている時代はないと思います。10年前も同じようなことを言っていた気もしますが、(笑)21世紀で15年経ち、これだけ明確に、しかも分かり易く、圧倒的に変わってきていることは30年のコンサル経験で稀といっていいと思います。

それを頭文字、一部節の頭文字をとらえて3Sとか4Sとかいっているのですが、その触りをご紹介します。まず・・・

SPEED まず最も大事な要因はスピードでしょう。市場までの製品導入のスピード。PDCAの回転のスピード、あらたなコンセプトの発信のスピード、どれも言わずもがな最重要です。

(Horizontal )Specialization 水平分業化の構造化さらにはその活用です。Appleのiphonの製造がOEMでやられていることで有名な生産のグローバル分業です。産業構造自体がモジュール化することが余儀なくされ、この流れは止めることは出来ないばかりか、製品単体での差別化が、上に述べたSPEEDでの一時的アービトラージ以外できにくくなるといった企業行動様式の変革も促してきています。

80年代の日本企業が得意としてきたすり合わせと垂直統合化による高付加価値、製品差別化の戦略のアンチテーゼにも見えますが、これがデジタル経済のルールだと受け入れることから始まると考えています。

製造にとどまらずICTの世界でもCAPND(contents,application,platform,network,device)というワードが出来るなど激流の勢いで分業化していっています。

Smart 機能で差別化できない今日、省電力と高感度インタフェースを主に意味するスマートはとても重要なファクターになってきています。省電力はいまだわが国に一日の長がありますが、各国ものすごい勢いで性能向上を進めてきています。高感度インタフェースはGoogleなどがアイウエアなど開発していますが、人間工学で見直し、より使いやすいものにする点では今後更に重要な技術です。

Social 4つ目のSはSocialをあげざるを得ません。FaceBookをお使いの方も少なくありませんが、隙間時間をネットゲームでもTVでもなくFB、Twitterをされている方が駅やカフェで大変よく見かけるようになりました。今後選挙でもネットの活用範囲の拡大が認められるというし、極めて重要で影響力があり、かつ使いやすいメディアの位置を確立したと思います。Social機能を重視したTVもぞくぞく登場するように、メディア全体やデバイスのあり方までを大きく変えてきています。メディアやデバイスのみならず、この機能を取り入れることはサービス全体の高度化につながる可能性が高いのです。

この4つのSを生み出したのでは21世紀初頭からのインターネットの普及と製品、データのデジタル化に加え、近年のネットワークの大容量化がもたらしたものです。データ配信コストが著しく下がり、かつ、高速化したからこそ、SPEEDをあげることもSocialデータを贅沢に使うことも簡易に出来るようになったと考えています。

それと5つ目以降のSがあるかもしれません。ご存知の方はお教え下さい。

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