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Over the “ Over the Top”  トップであったテレビ

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『OTTとは「新サービスで市場を席巻すること」』と題したレポートを作成する中でOTTの実態を調査しました。
OTTとは「オーバー・ザ・トップ」の略称で、「超えたサービスを提供する」プレーヤー及び彼らの提供するサービスの総称として2010年頃から使われるようになったトレンドをさすことばです
代表的な企業としてはSkype」や「YouTube」、あるいは「Hulu」や「Netflix」のようなインターネットで動画コンテンツ配信事業者があります。
OTTというとコンテンツ配信というイメージが強いが、広義では強力なアプリケーション全体を指すようです。
当初、OTTという言葉の普及はインフラ負担のフリーライド問題がきっかけとなった。例えば 「Skype」はVoIPでのデータ通信を利用してインターネット上でネットワークのインフラコストの負担なしに無料通話提供するアプリケーション。このサービスを多くの人が使うにつれて通信キャリアが持つ物理ネットワークの負担が増える。Skype自身はほとんど追加投資もいらない一方、キャリアはネットワークの負荷緩和のためインフラ増強投資をしなければならないが、その見返りがキャリアには還元されにくいという問題である。インターネットの特性ではあるが、見方を変えればある意味ねじれた設備の受益者と整備者との構造OTT勃興の背景にある。』
インターネットとは実に効率良くデジタルコンテンツをコピーするしくみであるとスティーブジョブスが名言していましが、インターネット上ではNWインフラの初期投資無しにさまざまなアプリケーションが展開できる。あたりまえのことですが、メディアはかって19世紀では印刷機を持っているかどうかで勝負が決まった時代もありました。100年で大きく様変わりしています。
『OTTとは「設備を持たない無名の事業者でも、ブロードバンドを活用し、これまで設備を持つことでアドバンテージを維持してきた著名大型企業以上の優れたサービスを提供し、市場を席巻するコンセプト」と定義できよう。通信・放送事業者を飛び越え、ユーザーにアプリとサービスを直接提供している、正にオーバー・ザ・トップであ 。』
私は日本でのリアリティの高いOTTは実はオーバー・ザ・テレビ ではないかと思っています。私自身の余暇の時間の中でテレビに使う時間は平均1.5時間減って1.2時間と半減しています。それも「あまちゃん」を見ている時間も含めていますのでかなり減っている。
実はタブレットの時間が2時間とそちらになっており、個人的にもメディアは大きな変革期を迎えていると実感しています。
レポートは期間限定(終了未定)で公開しておりますのでお時間のある方は参照頂ければ幸いです。 
                   奥村
下記外部サイト:
 「OTTで勝ち組になるために」
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