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グランズウエル 2010年

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グランズウエル 2010年

2010年こそが21世紀の始まりである と言われる方がおられます。昨年からの金融不況で既存産業の構造的な問題が露呈し、現在個人、企業、社会全体を通じた痛みを伴いながら再構成を進めようとしています。
この混乱は少なくとも今年秋口まで、慎重な方はさ来年いっぱい続くと言われているようです。その先にあるものが問題なのでしょう。それはネットなどの技術革新をベースにした新しい効率的でグローバルな社会の仕組みになるのか、それとも資金をつぎ込みながら既存の機能しにくい枠組みに固執する産業をドメスティカルにサポートしながら当面の雇用と市場混乱を先送りしつつ体力を喪失してしまう失敗を20年前と同じく再現するのか ということになるのでしょうか。

20世紀モデルが通用しないということは、全てではないが、多くのアスペクトでは事実と感じています。具体的にはものを作っても単純には売れない。情報発信は企業や国からの一方通行から消費者同士のオープンな交換となってきたこと。批判や詐称など問題もあるがクラウド的な情報価値は点在しゆるやかに連携して価値形成するようになってきることは間違いないようです。

思い起こせば2005年位からWeb2.0やクラウドウイズダムといったバズワードは、大きな変化が起こってきていることを認識していた層にタイムリーにささったのだと思いますが、津波のような大きなうねりが水平線から見えていたのだと思います。

大きなうねり:シャーリーン.リーさんのグランズウエルという著作があります。ソーシャルテクノロジーとプロシューマとしての個人のパワーが経済を変えるという大変興味深い見識を示した著ですが、例えばクラウドコンピューティングもIT業界での大きなうねりなのでしょう。和約するとデジタルtunamiとなるのでしょうか。
クラウドビジネス入門で有名な林さんも言っていましたがクラウドという言葉も2年前にエリックシュミット氏が発言してから自由に使われてきたようです。これも各人が思う変革の方向をハンディな言葉を活用して表現したのでしょうか。

VerocityのRoland氏の話だとGoogleのアクセス数を間もなくYou tubeが上回るようです。私も4年前には想像も出来なかったのですが、このようなメディアの大変革も急速に実体経済に影響が現われるのでしょう。

大きな津波ということで昔あったサーフボードがでっかく描かれている映画のポスターを思い出しつつこのブログを書いていました。映画では大きな波をずっと待っているサーファーがいました。その波を乗り越えることで名をあげるのですが、ベンチャー企業も同じなのでしょうか。

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