ChatGPTの本を買ったはいいが、読む以前の問題に直面している件 ~日用品公害・香害(n)~
久しぶりに、紙の本を買った。ChatGPTの本だ。信頼できる著者の手になるもので、大いに得るところあり、とおもったからだ。
ところが、現在、本はといえば、写真のとおりの状況にある。
配送用段ボールが、強いフローラル臭を放っていた。その下から、昭和のフルーツ消しゴムのようなニオイが顔を出す。そして、尾を引く腐臭。この腐臭は、ある日用品メーカー特有の柔軟剤のニオイだ。
本の上部が、強烈ににおう。底面や側面はさほどひどくはない。中は微香。
配送中の貫通移香だ。配送車の中で、隣り合った荷物が猛臭だったと考えられる。
こうした移香は、amazonや配送業者が、どれほど気を付けたとしても、防げない。
返品交換しても、同じ結果になる可能性がある。移香を除去するしかない。
本の表紙は廃棄。上部に、マスキングテープを貼っては剥がし、香料マイクロカプセルの除去を試みる。セスキスプレーを何度か吹いて拭きとってみた。半減した。だが、半減。
そこで、ナイトライド・セミコンダクターの脱臭機AM1の出番となった(上写真)。パワフルではないが、ピンポイントの脱臭に適している。
これで手にとれる状態にならなければ、Kindle本を買うしかあるまい。
すでに、紙の本の多くは、香料マイクロカプセルや抗菌剤まみれだ。
紙は多孔質であり、その中にマイクロカプセルが入り込むものと考えられる。
新刊でこれだから、中古本や古書は、さらにひどい状況だろう。
もっとも移香が強いのは、多数の手に触れる図書館の本だ。化学物質過敏症を発症しているひとたちは、公共の図書館を利用する機会を奪われている。
こうした移香に困り、SNSで発信するひとたちもいる。すると、必ずといっていいほど、的外れな返信やリポストが付く。
妄想だ、移香など起こりえない、それを言うのはアタオカだ、政治的な思惑があるのでは、などなど。
洗濯すれば、衣類に、香料マイクロカプセルが付着する。それが弾けて香料が飛び出す。だから、香る。 これは、メーカーがCMで宣伝していることであって、妄想でも何でもない。
そうして、空気中に、香料が放たれ、砕けたマイクロカプセルの破片が散る。消滅したりはしない。
それらは、どこへ行くのか?
移香を否定するひとたちは、すべてがヒトの鼻孔に吸い込まれるとでも思っているのだろうか。現時点では、そんな都合のよい高度な技術はない。
空中に漂い続けたり、地面に落ちたり、傍にある物品に引っ付く。そこに本があれば、本に引っ付く。あたりまえの話だ。その本の持ち主が、どの政党を支持していようが、移香する。そして、最初から小さい広義のマイクロプラスチックであるマイクロカプセルは、環境を破壊していくのだ。
読書の機会の奪取は、文化の破壊、知の破壊を引き起こす。
日用品メーカーは、移香する製品の販売を見直すべきだろう。そして、本を以前の状態に戻す技術を開発して、無償で提供すべきだ。
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