復刻版 ウェブコラム:1997年「VRML1.0入門」(5)「VRML記述の基本」
復刻版 ウェブコラム:1997年1月「VRML1.0入門」(5)「VRML記述の基本」
VRML1.0形式では、1行目に、「#VRML V1.0 ascii」と記述します。
基本用語
ノード(またはオブジェクト)はデータの集合、フィールドはノードの構成要素です。
オブジェクトを一括して定義する「グループノード」には、GroupとSeparatorがあります。
Groupは、記述されている定義をまとめます。
Separatorでは、まとめられた中でのみ、座標変換等の定義が有効になります。
Separatorノード外での記述は作用しません。
色彩
RGBの相対値をxxxのように指定します。
フォトレタッチソフトや色変換ソフトで任意の色を表示させ、その値を利用することにより、簡単に記述できます。
モニタ上ではRが強調されます。また、背景色により錯覚が生じますから、厳密な記述をするには、ファイルを表示させながら調整します。
なお、ユーザ側のパソコンの機種や輝度、ビューワなどにより、表示はかなり異なります。色にこだわりたい場合は、ビューワを指定するのも一方法です。
座標
座標は、XYZで記述します。
回転
回転軸を座標で記述し、回転角度をラジアン(1πrad=180)で記述します。
原点移動
原点移動は、現在位置からの位置で記述します。
カメラ
指定がない場合、記述した全てのオブジェクトが視野に入るよう、自動配置されます。
リンク
HTMLファイルへのリンクは、1オブジェクトとして定義します。 マウスカーソルがアンカに重なったときブラウザのアンダーバーにコメントを表示させることができます。
文字
3次元テキストもリンク時のコメントも、英字のみ扱えます。
「VRML1.0 基本記述一覧」
1997年掲載当時のHTMLのキャプチャです。
クリックで、当時のHTMLファイルを表示します(IE3.0用に書いたHTML+CSSは、Edgeで表示できましたが、読みやすいように文字色は変更しました)。