音のメタデータを、視聴者側で設定できれば。
先の記事の続きである。
(同日に複数本の記事を書くと、新着記事には最新の1本しか掲載されない)
そんなに特定のCMの繰り返しがイヤなら、TVは付けたままボリュームを下げればいいのかもしれない。
だが、それでは、気にかけているテーマの情報に、気付きにくくなる。
そこで、XML屋の私は、思う。
音のメタデータを設定できればいいのに、と。
データのためのデータを「メタデータ」という。データにメタデータを付加すると、データはメタデータで表現される意味を持つようになる。
XMLでいえば(HTMLでもSGMLでもいいが)、タグで表されているものが、メタデータである。
たとえば、
<原発関連速報>○月○日○○時○○分、原発、鎮静化に成功。</原発関連速報>
となった暁には、「原発関連速報」が、メタデータである。
このメタデータを、文字列ではなく、音で表現できればいいのに、と思ってしまうのだ。
速報に、無茶を言えばTVで放映される内容に、音のメタデータを付加できればいいのにと思うのである。
XMLで設計者が自由にタグ名を決められるように、視聴者が自由に音を決められればいい。原発関連ニュースにはこの音、地震速報にはこの音、はたまた選挙の当確情報にはこの音、というように、視聴者が好みのサウンドをメタデータとして設定できればいいのに、と思う。
そして、ボリュームをしぼっておいても、設定したメタデータの付加された情報に限っては、デフォルトに戻ればいいのに、と思う。
そうすれば、通常はボリュームをしぼっていても、画面を見ていなくても、自分が気にかけている情報には気付くことができる。さらには、Visual Studioを使っていても、TVを付けておけば、いざという時すぐに気付くことができるだろう。
無理であることは承知のうえで書いている。
ただ、原発立地県であるにもかかわらず、今回の事故を、我がこととして受け止めていない人たちには、原発関連情報に付けるメタデータとして、(どのような音がするのか聴いたことはないが非常に恐ろしいという)アラームの音を設定してもらいたい、と思ってしまう私である。
ナマケモノなみに悠長で、小鳥のように陽気な性質の私が、地震以降、なぜか妙に怒っている。