日経BP最新ストレージセミナー
10且30日に日経BPのセミナーを受講しました。
IBM、SolidFire、EMC各社が自社ソリューションの優位性を中心にプレゼンをしていました。
全体的な印象としては、オールフラッシュストレージソリューションがハードディスクストレージをリプレースする案件が今後急増するだろうということです。
純粋な容量当たりの単価では当分ディスクストレージにアドバンテージがあるもののデータ圧縮、データ重複管理などによって実質的な容量・価格比は遜色のないレベルになっていて、性能比では既に圧倒的な差がついているとのことでした。
また現時点でのオールフラッシュストレージの方式としては、汎用サーバー + 専用ソフトウェアの組み合わせ(これをベースとしたアプライアンスというのもあり)、とカスタムハードウェアによる専用ストレージシステムの2系統があるということで、現状は、どちらかがもう一方を駆逐するわけでもなく、うまくすみ分けているとのこと。
ただ、今後どちらかが優勢となるのか、このまま勢力が拮抗したままなのかまだなんともいいきれません。
確かにストレージシステムそのものは割と単純な処理(データの転送が主)と考えれば、汎用CPUはオーバスペックであり、より単純な特化型ASICを作って、スケールアウトさせるほうが効率が良いとも言えます。
まあしかし汎用CPUと汎用OSというエコシステムの巨大さというのも捨てがたくというところでしょうか?
我々データべース屋からすると、従来のハードディスクシステムが前提とした常識(ファイルはあらかじめ連続領域で取得することが望ましいなど)が通用しなくなる(逆にいうとそういうことを考慮する必要がないともいえますが)ということで発想の転換が強いられる部分もでてきそうです。
あとプレゼンをしていたストレージベンダー各社がオールフラッシュにすることでデータベースのライセンスを大幅に削減できると一様に主張されていたのが印象的でした。
これの影響ももっとも受けるのは、最大手DBベンダーさんだと思いますが、他人事ながら、大変だなと感じました。