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エンジニアのキャリアパス

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「“スペシャリスト”の道も用意」--ミクシィCTOに聞くエンジニアのキャリアパス

こういう会社が増えないと業界の構造もなかなか変わらないというところだと思います。

ミクシーの様な会社は、ITこそが会社としての差別化のコアなので、それを作る人が重要であるというのは、自然な流れですね。

逆にいうと、日本の多くの会社にとって、まだまだITがコアバリューを提供するところまでいたっていないということなのかもしれません。

欧米では、ずっとこれが当たり前だったわけですし、一方でパッケージの導入も多いわけですが、ビジネスのコアとなる部分では、自前で作ったり、パッケージを使うにしても、それをどう組み合わせるかに腐心(責任を持つ)するのは、やはり各企業のIT担当部門です。

そもそも、キャリアパスという観点では、いわゆる技術者職と管理者職ははじめからキャリアパスが違っているのが、一般的で、日本のようにプログラマからSE、そしてプロマネを経験して、さらにビジネスマネージャへというようなケースは、ゼロとはいいませんが、レアケースのような気がします。

また、このインタビューでもプログラマーという言葉がかなりネガティブなイメージで語られていますが、以前にも書いたように欧米では、プログラマーにはかなりのステータスが与えられていて、単に仕様通りにプログラムを仕上げる人ではなくて、ちゃんと自分で創意工夫をして良いものに仕上げる人のことをそう呼びます。 ここで語られているエンジニアがまさしくプログラマーであって、ここでのただのプログラマは、どちらかというとコーダーということになるのかと思います。

ITに関わる仕事には、もっと細分化されたジョブディスクリプションがあっても良いと思んですが、なかなかそういう機運がたかまりませんね。

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