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デフレ対策

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結局の所、失われた10年どころか20年という感じですが、全くデフレから脱却することができるような感じがしません。

私は、単純に日銀が国債を100兆円くらい直接買い受けて、それを医療、介護などの福祉に大量に資本投入するか、社会インフラへの投資、たとえば、数十年前に建てて、老朽化している橋や高速道路などの補強、または、代替エネルギー施設(太陽光発電など)への投資などを行えばよいと思っていますが、これは絶対に実現しそうにもありません。

論調は、いくら金を刷っても、需要は喚起されないというものや逆にハイパーインフレになるというものの両極端です。

金をジャブジャブ流せば、いつかは流れるようになるだろうし(逆にそうならなければ、永遠に使える打ち出の小槌だといえます)、インフレの兆候がでてきたら、金融を引き締めるだけの話だと思うんですが。

それにも増して、奇妙なのは、未だに、企業(基本的には大企業です)の業績が回復してきたら、デフレから脱却できるという話がまことしやかに新聞等のマスコミの記事に散見されることです。

日本の大企業は、程度の差こそあれ、ほとんどがグローバル企業なので、業績が上がった所で、その上昇分は、海外で稼いだ分の割合が高いのが一般的だと思います。

そして、それは現地生産に切り替えた、部品メーカのコストダウン、人件費の削減などの結果としての好業績であって、内需を喚起することとは全く反対の方向でしかありません。

ちょっと考えれば、すぐわかりそうな話ですが、それでもなくならないところを見ると

一般人の意識をこういう風に持っていきたいと思う勢力の人がいるということなのでしょう。

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