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平行進化

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平行進化という言葉には、様々な意味合いが含まれるようですが、

私のイメージの中でこの言葉が意味するものは、有袋類の生物群が普通の哺乳類と同じような形態の生物を生み出しているという事実です。(普通の哺乳類という定義も正確に言えば、あいまいですが)

Wikipediaによれば、これは平行進化の中でも収斂と呼ばれるようです。

最近この言葉を思い浮かべる機会があるのは、自社製品のポートフォリオに新たな製品、機能が加わる時です。

我々の製品は、簡単にいうと、ソフトウェア開発、実行プラットフォームということですが、一般的な開発、実行環境と機能的な面で違いを見出すことが非常に難しくなってきています。

つまり、同じような進化を遂げてきつつあるわけです。

これはまさに有袋類と哺乳類との関係に似ているな

ということです。

それで、どちらが哺乳類でどちらが有袋類かといえば、客観的に見れば、主流は、あちらさんなので、我々が有袋類かなと。

実際の有袋類は、オセアニア地区に追いやられているので、ちょっとネガティブなイメージが強いですが、我々はまだまだ勢力を拡大したいと思っているので、そこは少し違うとは思います。

それで、哺乳類と有袋類の違いは何かというと、胎盤を持っていて、そこである程度子供を飼育するのと、胎盤の代わりに袋で育てる点が大きな違いのようです。

それでは、あちらさんと我々の違いは、何かというとプログラム言語とデータベースエンジンが完全に分離しているのと、それが蜜結合している違いだと思うわけです。

これがプログラム言語とデータベース間のラウンドトリップを劇的に減らしている要因なわけですが、DOAを信奉する人々に限らず、今までデータとロジックは別と考えていた普通の人々にとっては、この蜜結合という言葉が放つイメージによって、どうも生理的に受け入れがたいという感じなのかなと想像しています。

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