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MDA

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一時期話題となったMDA(Model Driven Architecture)ですが、最近あまり話題にもなっていないような気がします。

既に普及期に入ったので、あえて話題にもならないのか、なかなか浸透していないのか?

どうも後者の様な気がします。

ずっと前のCASEツールのブームに通じるものがあります。

CASEツールは、C/S型、Web化などに伴うシステムアーキテクチャの大きな変化に追従できなかったのが、衰退の大きな原因だと思います。

MDAの普及を阻むもの、これをある意味、環境の変化ではないかと思います。

MDAは、基本的な考え方として、新規にアプリケーションを開発する際に適用するものだと思いますが、そもそもスクラッチで開発するケースがどの位あるのかと考えると、

もうひとつのトレンドとしてSOAという流れがあるのが見えてきます。

昨今の開発は多かれ少なかれ、なんらかの形で既存の仕組みを利用するケースが増えつつあると思います。

もっとも、既存システムから必要なデータだけを取り出して、あくまでも別システムとして構築するケースも多々ありますが、有機的結合という観点からは非常にプアで、管理という観点でも保守コストを増大させる要因になります。

つまり、何がいいたいかというと、もともときれいごとでないもの(レガシーな仕組みなど)をきれいごと(MDA)だけで片付けるのは無理があるという点です。

しかし、MDAの基本的な考え方であるコードの自動生成の重要性は変わらないと思います。

ビジネスロジックのすべてが、自動生成できるかどうかは別にして、まだいろいろなものを自動生成する余地が残されていると思います。

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