情報処理技術者試験の論文対策~書きすぎたら伝わらない!
さて前回の投稿で、おすすめした本「親子で取り組む作文教室」が高度試験区分の論文対策にも繋がることをお話しました。
論文試験で文字数を増やすためには、「具体的」な表現をすることです。
この「具体的に書くこと」ですが、どこまで具体的に書いて良いかわからないという質問を、よく講座の受講者から受けます。実際具体的に書きすぎて、本筋からずれてしまう論文もよく見かけます。
そうならないためにやっておくことは、幹、枝、葉の整理をしてから表現するということです。
木で例えるなら幹をしっかり作るということです。木を描くときに幹をどのように書くかをしっかり決めないと、とてもバランスの悪い木が描けることでしょう。まず幹を決め、それから枝を決め、そして葉っぱを描くという流れになるでしょう。
文章の構成も、これと同じです。
私の講座では構成という言葉で受講者にお伝えしてきましたが、構成はつまりこの幹にあたるものです。設問が幹、問題文の指針が枝、あなたの考える理由や具体性という葉がついて木になります。これがイメージ出来たなら具体的に書きすぎるということもなくなります。
実はこの、「幹、枝、葉の例え」は山口拓朗さんの「9割捨てて10倍伝わる要約力」第4章の情報伝達の章に書かれている内容の受け売りです。
この本では、要約といいながらも、いい要約をするための情報収集から伝情報整理、情報伝達までのステップがわかりやすく書かれています。文章を書く、人に話すなど、ビジネスの場面での伝える技術が身につきます。
この本なんとインパクトのあるタイトルでしょう。「9割捨てて10倍伝わる要約力」
言い換えれば、伝えようとするあまり我々は9割無駄なことを伝えようとしているということです。
9割捨てる勇気、9割捨てる努力、そして9割捨てるために最も大切な愛(伝える相手を思う)を持ちましょう。