「デジタル改革アイデアボックス」は、アイディア出しを頼れる国のしくみ~霞が関でパスワード付きzipファイルを廃止へ 平井デジタル改革担当相のニュースから
先週は
霞が関でパスワード付きzipファイルを廃止へ 平井デジタル改革担当相
このニュースがネット上でも話題になりました。
この発表は、政府の意見募集サイト「デジタル改革アイデアボックス」の意見を採用したものと言われています。
このパスワード付きzipファイルの廃止のニュースの意見は多方面ですでに出ています。
私が今回興味をもったのは「デジタル改革アイデアボックス」です。
デジタル改革アイデアボックスとはデジタル改革関連法案準備室による意見募集の試みです。
概要
デジタル化は、日常生活や仕事における手続きや情報共有、活用においてストレスを軽減させ、一人ひとりの暮らしを豊かにし、人々をより生産性の高い仕事に向かうことを後押しするために不可欠です。
しかしながら、我が国のデジタル改革は、その理想に比べて十分とは言えず、特に新型コロナウイルス感染症による働き方改革や、対面を伴わない形での諸手続の実現が望まれている中で、その課題解決は急務となっています。
そこで、インターネット上で国民の皆さんにアイデアを投稿いただき、デジタル社会のかたちやデジタル改革の進め方等について議論を行う仕組みとして「デジタル改革アイデアボックス」を急遽開設しました。
デジタル改革は総力戦です。様々なご意見やアイデアを持つ国民の皆さんこそがデジタル改革の大切な担い手です。
皆さんからの率直なご意見やユニークなアイデアをお待ちしております。
システムを開発するときの問題点は、肝心な利用者の意見を聞かず、開発の要求定義にかかわった人々だけで
決まってしまっていることです。真の利用者がそこに参加することは少なく、リリース後
「使えない」「使いにくい」「使われない」ものとなってしまいます。
公的なシステムには特にその傾向が見られました。
特に、印鑑を押して、書類を関係部署に「回付する」という業務が
そのシステム化の阻害や、「使いにくい」システムを作り上げてきました。
この「デジタル改革アイデアボックス」では
1.生活者・事業者の声
2.IT業界の声
3.自治体職員の声
4.省庁職員の声
5.その他
から広く意見を募り、その意見にまたみなさんの票や意見が書き込まれるようになっています。
この意見を見るだけでも、なかなかのアイディアがあがっています。
IT業界にいる方々にとっては、普段接しない業界の、一般の方々のニーズやアイデアを知る機会にもなります。またここへの意見参加も政治参画の一端を担うことにもなります。仕方ないこととしては、ITを使いこなせないお年寄り世代などは、ここに意見を書き込む方ができないことです。
そこは、身近にお年寄りのいる人が代弁をして書き込むことも必要でしょう。
あとはこれらの意見をどう精査し、採用したのという透明性ではないかと思います。
このデジタル改革アイデアボックスに始まり、今後のデジタル庁創設が行政のデジタル化だけでなく、民間企業のビジネスの加速にもつながることを期待しています。