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8月31日という日に子供のころの宿題プロジェクトの問題点を簡単に振り返ってみた【PM:スケジュール】

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みなさんは、8月31日と聞くとどんな思い出がありますか?

そう夏休みの最終日です。
(今年はコロナの影響で夏休みが短縮された学校も多く、すでに夏休みが終わっているかもしれません。)

私は、この8月31日にはあまり良い思い出がありません。

いつもこの日は日付が変わるまで、宿題をやっていました。
なかでも、大物「読書感想文」「自由研究」「日記」などには泣かされました。

すべてこれ、早く宿題をやってなかった自己責任です。
当時の私の書いたスケジュール表は、早くも一週間で計画が狂ってしまっていました。

今思えば、スケジューリングするときに、考えるべきことをきちんとしていなかったからなんです。

それは

宿題を大きな単位のままスケジューリングしていたこと

大きな単位のままでは、その宿題が実際にどれくらいの時間がかかりそうかわかりません。それを把握するためには、まず各宿題で必要な作業について細分化をする必要があったわけです。

例えば「読書感想文」の作業を細分化すると

①本を選ぶ(人によっては本棚から探す、図書館へ行く、本やへ行くなど)
②本を読む 
③共感できたところ、憤りを覚えたところ、表現が素敵だったところ、登場人物への感想など書き出してみる。
④どんな順番で書くか骨子を決める
⑤感想文を書く
⑥書き足したり削ったりする
⑦清書を原稿用紙にする
⑥読み直して誤字などなくす

あげてみると作業はこんなにもあります。
もしかしたら、①だけでも3つ以上に分かれるかもしれません。
また②で本を読んでから、この本では書けないと思ったら、①へ戻るかもしれません。

そして作業の細分化のあと

・各作業にかかる時間を見積る
・作業の中で前後してはいけないもの、並行作業ができるものをあげる
・その作業の積み上げと与えられた期間を照らし合わせ、スケジューリングをする
・作業がうまく進まなかったときのための予備期間をとる

などなど

私の宿題のスケジューリングの失敗は、最初の作業洗い出しをしないで、ただ感覚で線を引いていたのですから、うまくいかないのは当たり前です。

しかし、これは子供の頃だけの失敗談と言い切れません。

われわれは、スケジューリングを考えるときに、これをちゃんとやっているでしょうか。


プロジェクトで作業を進めるときに、提示されたスケジュール表が根拠なしにひかれていることがよくあります。これは期限ありきでスケジュールが作られているからです。もちろん時間をかけようと思えばいくらでも時間をかけることができる作業について、期限を区切ることは必要で、そのための線引きをすることも大切です。しかし、多くの作業には、求められている品質があり、その品質を保った成果物が伴います。

必要な期限までに、必要な品質を担保した作業を成し遂げることが、スケジュールを引く目的です。

さらにプロジェクトとして、根拠あるスケジュールを引くことは、プロジェクトを一緒に進めるメンバーやステークホルダーへの配慮であるといえます。一人の遅れでプロジェクト全体に影響がでてしまうからです。

その根拠は、作業の細分化によって見えてくる成果物と作業にかかる工数です。

プロジェクトマネジメントを学んだ人なら、宿題がうまくいかなかったのは、ワークパッケージとアクティビティのリストアップができていなかったことが原因であることは、気づいたことでしょう。

どのレベルまで、ワークパッケージとアクティビティを細分化するかはむつかしく、プロジェクトの規模や、メンバー構成、性質によって違ってきます。またこれについては次の機会にお話したいと思います。

プロジェクトマネジメントの基本を学習すると、作業の進め方についても考え、学ぶことが多くあります。

プロジェクトマネジメントの基本を学ぶのにわかりやすいのが「PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント」です。(新人にもわかりやすい本です)

「三匹の子ブタ」にスケジューリングの話もでてきます。
お子さんに、スケジューリングの大切さを教えてあげる題材にもなるかもしれません。

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