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学生や社会人教育の中で見えてくる、ふと気になったことをつづっていきます。

英語が苦手と思ってきたけれど、まず着目すべきは日本語だった!

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先日、イングリッシュドクターで英語関係の書籍を執筆されている西澤ロイさんにお目にかかる機会がありました。

ロイさんの最新刊「英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!」という本が8月22日に発売になりました。

ロイさんは本のタイトルの強引なイメージとは違って、とてもユーモアのある、お話ししやすい方でした。

日本の英語教育は、習う期間が長いのに、話せるようにならないなど問題視されます。
私も英語に関しては苦手意識をもっている一人です。

それがこのロイさんの本では、今までの私の苦手意識の理由や簡単に英語を表現する方法を教えてくれました。

そもそも英語と日本語の語順が逆である。
だから『主役が何かを考えてから伝えること』を意識すると良いと書かれています。確かに、日本語では長い形容詞がついた名詞が主役の場合、英語ではまずその名詞から表現します。

(日本語)コップの中の  (英語)water in the glass
 日本語では主役の水が後   英語では主役の水が前

さらに本書では、
・日本語が主語を省略しがちなことから、主語を補うこと
・伝えたい日本語の文章をシンプルに表現にすること
・一つの文には、伝えたいメッセージはひとつ
など、英訳する前の日本語の文の改善について提案されています。

これは日本語を相手に伝えやすくするための基本と通じます。しかしながら、ここは意外にできていない方が多いところでもあります。
私たちがするべき最初の一歩は、日本語の改善なのだと気づかされます。

本書の楽しみながらスキルアップできる点はその表現の面白さにもあります。
英語を身につけたいという人に

・3つのことを「ギブアップ」する と勧める。
・お勧めのメソッドのネーミングが「もやもや翻訳」「ざっくりバッサリ法」「人生やるかやらないか法」などなど

「逃げ」や「妥協」ではなく、「うまく割り切る」そしてスムーズなコミュニケーションを目指す という英語ドクターであるロイさん流の指南書です。

タイトルの「英語を話したいなら、まずは日本語の話し方を変えなさい!」
強い言い切りにあるとおり、これで英語を話すことへの苦手意識が克服できるお勧めの一冊です!

なんども英語の勉強をあきらめてきた人に、まずは日本語を考えるところからスタートしませんか。

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