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夏休みの嫌な宿題〜攻略のコツは論文試験にも通じてた!

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夏休みになるとあの嫌な宿題が思い出されます。

それは読書感想文です。
私は、読書感想文といえば小学校から高校まで(正確には娘たちの小学校時代も...)苦しんだものでした。9/1の悪夢を今でも見ます。 『起きたら原稿用紙が真っ白だった!』という...。

夏休みのお子さんの作文の宿題にあなたも悩んでいませんか?

そんな親や子供たちに、おすすめなのが

8/1に出版された『親子で取り組む作文教室』です。

この本は、現在わたしが参加している「山口拓朗ライティングサロン」を主宰している山口拓朗さんが、執筆された本です。

もう、子供の作文と向き合う機会もない私ですが、この本を読んで驚きました。 それは子供向けに作文を書かせる本とはいえ、中味が大人が文章を書く場面にも使えるエッセンスが詰まっていることです。

テンプレートの活用などは、その一つです。 さらに驚いたのは、情報処理技術者試験の午後Ⅱの論文対策で私が受講者にお話しするポイントと通じる点もあったことです。

情報処理技術者試験の論文は最低でも2400文字を書きます。(MAX3600字)受講者のお悩みにはこの字数に達するように書けないというものがあります。

字数を増やすためにまずチェックすべきは、施策の「理由」を明確に示しているか、その施策の「具体例」を示しているかです。施策までは入っていても、「理由」が明確でなかったり、具体的でなかったりする表現は意外と多いです。具体例が入らないと、文字数も書けませんし、問題文、設問の答えとして不十分な解答になり、評価されず得点に結びつきません。

それがこの本で、「理由」の大切さや書き方は第5章に、「具体的」な表現については第6章に書かれています。

第5章 論理的な思考を作る魔法のテンプレート集

第6章 文章をふくらませたいときは「理由」のあとに「具体例」を入れる


情報処理技術者試験の高度の試験区分を受験される方には、お子さんが小学生の方も多くいらっしゃいます。 この本でお子さんに作文の指導をしながら、自己の論文作成に活かすというはいかがでしょう。

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