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学生や社会人教育の中で見えてくる、ふと気になったことをつづっていきます。

決めつけること~『県内在住です』の貼り紙から思うこと

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今日、散歩の途中で、県外ナンバーの車が駐車場に停まっているのを見かけました。

あなたは、この車を見たとき、この車の持ち主についてどう考えますか?

「県外から観光に来た人」

「県内に最近住み始めた人」

「以前から県内住んでいるだろうけど、ナンバー変更をしてない人」

しかし、コロナ禍の中、特に45月に「県外から観光に来た人」だとしたら

多くの人が、「県をまたいでの移動はやめてくれよ」と思うことでしょう。

思うだけならまだしも、報道でみかけた情報では、嫌がらせをしたり、持ち主に文句をいったりする人もいたようです。

この県外ナンバ―の車には、ナンバープレートのすぐ上に、なにか書いたものが貼ってありました。

そこには、『県内在住です』と書かれていました。さらに後部のナンバーのすぐ上にも同様のものが貼ってあり、その上にも『ごめんなさい。県外ナンバーですが、県内在住です。』というメッセージも貼ってありました。

今だったらGOTOキャンペーンで、「県外から観光に来た人」という解釈も大いに考えられます。しかし45月の外出自粛の中、この持ち主の方は、県外ナンバーのせいで、もしかしたら嫌な思いをしたのかもしれません。

この車の所有者が、これらのメッセージを車に貼ることに至った背景を考えるといろんなことが頭の中をめぐってしまいました。

そもそも「県外ナンバー」=「来訪者」という決めつけってどうなのだろう・・・。

私たちは、決めつけることが多いです。特に見えているものの一面だけを見て「決めつけ」ます。

例えば

髪の毛をピンクに染めた若者をみて「チャラいやつに決まってる!」

行列ができている店の、近くの空いている店をみて「美味しくない店だろう」

サングラスをかけて金のブレスレッドをしているおじさんを見て「怖い人だ・・・。」など

(*これらかなり私の「決めつけ」遍歴ですが。。。)

こんなふうに、見た目で決めつけていることを、いったん保留にしてみませんか。

決めつけることが、なぜ良くないかは、明日の記事で!

私が所属する日本アンガーマネジメント協会の代表の最新の著書「怒っている人図鑑」にも、県外ナンバーに怒る人が取り上げられています。

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