新人研修でお伝えするポイント②【決めつけない】
昨日のブログ記事で、県外ナンバーの車の『県内在住です』という貼り紙から
『決めつけない』ということを書きました。
では『決めつける』はなぜ良くないのでしょうか?
新人のみなさんは、これから多くの上司や先輩、お客様と出会います。
そして、そのたびにそれぞれの第一印象を感じるでしょう。
さらに、その第一印象で
目力が強いから「怖い人だな」
無口でじっと資料を見ているから「厳しい人だ」
ゆっくりと語り掛ける口調から「のんびりした感じだから、うるさくない人だ」
フレンドリーに接してくれたから「きっと厳しいことは言わない人だろう」
などど、相手のことを決めつけたりはしていませんか?
私も、よく知らない人を『決めつけ』て
「あーちがった。見た目より厳しい人だった。。。」
「こんないい人だったら、もっと早くから声をかけて親しくさせてもらえばよかった」
なんて経験があります。
さて、『決めつけること』は仕事上2点の良くないことがあります。
ひとつは感情面
上司から注意をうけたことで
「この人私のことはできないやつだと思ったな」
そう決めつけると、上司のことが嫌な人に思えたり
時には上司にイライラしたりします。
それによって、仕事の生産性がおちたり、上司との職場でのコミュニケーションに支障がでます。
もうひとつは、仕事上のリスク管理の面
仕事上で確認を怠り、「大丈夫なはず」と決めつけて、進めてしまう。それによってリスクに気づけず、失敗につながることもあります。
あるいは、活動することを無駄になると決めつけて、チャレンジしなかったことで、チャンスを失うこともあります。
これらは心理学で「認知バイアス」といって、私たちを惑わせるものです。
「決めつけること」で、迷う時間を減らし無意識に行動の速度を上げようとしていたり、他人の見えない面に無意識に怯えていたりします。この無意識に行っているところが、自分で気づきにくいところです。
簡単に決めつけないために、まずは
・反対のことを考えてみる。
・あらゆる可能性で想像してみる。
一呼吸して考えることで、精神衛生上にも良く、仕事上のリスク回避にも有効です。
入社して4か月、新入社員はコロナ禍であまり会社に出社できていないかもしれません。
オンライン会議の画面越しにしか会ってない方を、どうか悪い印象で『決めつけない』で、あなたのよき理解者を探してください。
*昨日も紹介した本ですが、「自分のよさがわからない上司を無能だ!」と決めつけ怒っている人もこの本で紹介されいます。