相次ぐ官公庁のメール誤送信~セキュリティ事故ー情報について考える2
今週になって2件もメールの誤送信による事故が発生しました。
しかも、警視庁と文科省と官公庁です。
参考までに、そのニュースは
<警視庁>被害少女の実名、誤送信 防犯メール6545件 2017年1月12日
<文科省>人事案を誤送信 30人分、全職員に一斉メール 2017年1月10日
メールの誤送信は立派な「セキュリティ事故」です。
文科省の事故は、年明けに切り替わった新しいメールシステムの操作に習熟してなかったからだと報道されています。しかしながら、これは重要な情報の扱いに関するルール決めが甘かった可能性もあります。
先日私は地方の行政機関で、セキュリティの研修を実施しました。その時の主なテーマのひとつが、
「セキュリティはどんなに技術的に強固にしても、人の油断であっという間に崩れてしまう」という点でした。
その時、受講者の方にセキュリティ事故に対しての認識を調査したところ、ほとんどの方が「セキュリティ事故」を、これまで起こしたことがないと思っていました。
この受講者の方だけでなく、おそらく多くの方がそう思っているでしょう。
しかしながらメールの誤送信も「セキュリティ事故」です。今回のような大きな事故を起こさないまでも、メールを誤って送った経験はだれでもあるのではないでしょうか?
誤送信でも、本来その情報を知る必要がない方に、誤って情報が送られてしまうことは、明らかにセキュリティ事故です。
SNSを使った簡単なコミュニケーションツールでの情報のやり取りに慣れてしまっている私たちにとって、今一度ビジネスでの情報のやりとりについて気を引き締める必要がありますね。
次回は事故と思わずメールの誤送信をしてしまいがちな事象について紹介します。