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【書き込みながら読んでみた】樋口裕一著『読ませるブログ』心をつかむ文章術

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前回、「書き込みしながら本を読むと案外楽しい」旨、書かせていただきましたが、実際にそれで一冊読み終えましたので、レビューさせていただきます。

小論文指導の大家によるブログ論です。
樋口先生ご自身が、実はブログを始めるのはおっくうだったという告白からスタートし、実際に書き始めて気付いたこと、その効能から作法まで、わかりやすく書かれています。

気になった箇所を引用しながら、感想を書かせていただきます。

ほんの一昔前まで、「社会で認められる人」と言えば、弁舌巧みな人ばかりだった。しかし(※ブログの台頭で)文章力が再評価されたことで、しゃべりが下手でも文章がうまければ、自分をアピールできるようになった。
引っ込み思案を直すのは難しいが、文章力はちょっとした訓練で上達する。文章力を高めることによって、自分を変えられる時代が訪れたのだ。

そうそう。
まさにわたくしなどは、これを目指しています。巧みな話術などないし、自己アピールも大の苦手。おまけに人見知りです。初めてお会いした人に、何をお話してよいのか、いまだにわかりません。
名刺の研究も同じですね。名刺というツールを使って、トークがダメでも何とかその場を取り繕いたい、覚えててもらいたい、少しでも興味を持っていただきたいと考えているのです。
ですから、わたくしのようなタイプは、この時代を生きるなら、ブログを頑張らなければいけない!というわけです。

人間にとって「書く」という行為は、自分とは価値観の異なる相手に向けて、情報を発信するということだ。同じ体験をしていない相手に向けて、自分の体験を伝えることだ。

シンプルですが、後半は特にすごく腹に落ちますね。
「同じ体験をしていない人に向けて、それを伝えればいい。」というのは、気が楽になると同時に、力強い指針となります。

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これまで表舞台に出ることがなかった人ほど、ブログを書くことに意味がある。(中略)特にこれからは、中高年の方々に、ブログを書いてもらいたいと思う。(中略)中高年は引き出しが多い。自分では「当たり前」と思っていた体験が、世間に驚かれることもある。

若い人は、いくら頭脳明晰であっても、経験だけは年長者には敵いません。
実際に対面してお話を聴かせていただくと、めちゃめちゃおもしろいおじさんっていますよね。そしてその多くはブログなんて書いてない。
さらにほとんどのおじさんは、長らく同じ業界にいて、毎日同じような仕事をしているためか、自分の経験、知見などは特におもしろくないと思い込んでいるのです。

まったくもってもったいないお話です。
拙著にも書かせていただきましたが、業界の先輩方の知恵、または業界外の「違う常識」を持った人のお話ほど、求められているコンテンツはないと思うのです。
ソーシャルおじさんズ」結成の根本もここにあります。いまこそ「おじさんよ、発信せよ!」なのです。

アメリカでは日本以上に、ブロガーの影響力が強まっている。アメリカは超学歴社会だが、ブロガーとして知名度を上げたことで、「学歴がないのに、高い地位や収入を得る人々」が生まれてきているそうだ。

うーん、、、逆に、とっても頭がいいのにブログが書けない人をたくさん知っています。
つまり、頭の良さと、おもしろいブログが書ける書けないというのは、まったく無関係だと言えます。
いや、頭が良くていくらでもおもしろいブログも書けるんだけれど、その人はそこに価値を見出していないだけなのかもしれません。
とすれば、特に頭の良くないわたくしなんぞは、「チャンス!」と考えてしまうのですがどうなんでしょう。

ブログの利点は、同じ価値観を出発点として、別の価値観との「ヨコのつながり」が生み出せることだ。

会社にズッポリ、業界にズッポリだと、どうしても人間関係は「タテのつながり」が多くなってしまいます。
でも、発信することによって「あることに共通の興味を持っているというだけの全然関係ない人」と知り合える確率は飛躍的に高まります。
リワイヤリングと表現してもいいですね。
ブログに限らず、朝活や各種のオフ会的イベントにより、簡単にそういう機会に遭遇できるようになりました。
自分の人脈、タテもヨコもつながったらどうなるか、、、推して知るべしですよね。

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一人ひとりが自分の得意分野の知を集積し、それが何十万人、何千万人と集まれば、その「集合知」はすさまじいレベルになる。(中略)それは知的ボランティアであり、立派な社会貢献だ。

この意識はありませんでしたねー。
ボランティア、社会貢献などと言っていただけると、単純人間なので非常に励みになります。(笑)

テレビやラジオでレギュラー番組を持っているタレントは、番組でおもしろいことを言うために、日ごろから必死でネタ探しをしている。身の回りにおもしろそうなことがあれば、すすんで首を突っ込んでいく。
似たようなことは、私たち作家や文化人もしている。そうしなければ、すぐに書くことがなくなってしまう。継続的に話題を提供する人間にとって、話題を見つけるために行動することは、きわめて当たり前のことなのだ。

これ、ものすごく同感な一節です。
よく、「松本人志のすべらない話」などを見てて、どうして芸人さんにはおもしろいことばかり起こるのだろうということがしばしば話題になりますが、そうではないんですよね。
話題は降ってくるものではなくて、獲りに行くもの。もちろん、そういう意識の人が集まる場には、おもしろいことが起きやすいという傾向はあるかもしれません。
でも基本的にはネタをガツガツと探しているか、普通の人が遭遇しても特に気にも止めないような些細なことを、いかに拾っておもしろく演出できるか?という努力なのだと思うのです。

そしてわたくしたちブロガーも、日々何か起きると、とかくこれはネタにならないか?というフィルターにかけてしまいます。
もちろん、やり過ぎてネタを捏造してしまうようでしたらアウトですが、個人的にはこのクセは悪くないと思います。
きっと、ボーっと毎日過ごすよりも頭の体操になりますし、書くことで引き出しもひとつずつ増えていきます。(いや、実際は過去に「こんな記事書いたっけなぁ。」というものも多いのですがw)

また、最後にもありますが、人生が活動的になりますよね。行動派になって悪いことってあまり思いつきません。

ブログというものは、書き続けることが重要だ。長く続けるうちに、書く力がつくだけでなく、人生を味わう能力が高まっていく。

「人生を味わう能力」というのもハッとする言葉ですね。
前述しましたように、ブログを書くようになってから、普通に仕事だけして過ごすより、自分に起こるいろいろな物事に対して、敏感になると同時に「楽しんで受け止める」ことができるようになったと感じています。

ということで、中高年のみなさん、ぜひいっしょにブログ文化を盛り上げませんか!
以上、本日の締めとさせていただきます。m(_ _)m

あ、タイトルにもあるガチな文章術、テクニック的なことも後半でしっかり書かれているのですが、細かなことではありますので今回は取り上げませんでした。あしからずご了承ください。

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