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【共感しまくり】梶原しげるさんの「普通の学生の就職活動」についての記事を読んで

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フリーアナウンサーとして、そして文筆家としても精力的に活躍しておられる梶原しげるさんの文章が好きで、よく拝読するのですが、「普通のおじさん」としてはこの記事は見逃せませんでした。吸い寄せられるように読む読む・・・(↓よろしければごいっしょにお読みください。)

>>「普通」の就活生は自己アピールをどうすればいいか

あ、大学三年生の皆さんはもう臨戦態勢なのかな。どうか頑張っていただきたいと思います。

さて、実はわたくし、以前こんな記事を書いたんですね。

>>就活は、変人枠を狙え!

要は、企業には必ず「変人」を採る枠があるから、変に正攻法でいかなくてもいいかもしんない、もっとハミ出しまくってもいいかもよ?という無責任極まりない記事なのですが、そんなことを書いている張本人が、めっちゃ「普通の学生」で、そのまま今も「普通のおじさん」であるわけで、梶原さんの記事を読んで恥ずかしくなりました。

自分の就職活動を思い出します。

田舎の大学生ではありましたが、マスコミなどいわゆる「業界」にあこがれて、放送局や広告代理店を数社ずつ志望。何件かは面接までいきましたが、結局全滅。「やっぱり地味な普通の人間には無理なのかなー。」と諦め、「普通の会社」にシフトしました。

その中で、一番最初に内定をいただいた会社に即決めしたのですが、大学時代は授業もろくに出ずにジャズ研の部室にこもり、それ以外の時間はバイトしていただけの自分が何をアピールしたか、まったく覚えていません。

きっと、面接官とろくなやり取りはできていないと思います。

ただ、なぜ採ってもらえたのかを考えると、何となく察しがつくのです。それは、雰囲気です。実際には入ってみて初めてわかったのですが、社員の雰囲気や意識レベルが似ていると。つまり、会社は社風に合っている学生を採用しているだけなんだなということです。

「普通にいい社員」になるのは、「普通の学生」。ハミ出し気味の変人社員もいましたが、それはあくまでもカンフル剤であり、最終的に出世するのは武勇伝がすごい人というよりは、良識があって、普通にきちんと仕事をこなして、まわりとちゃんと調整をとって問題を起こさない人、なんじゃないかなと、辞めてからわかりました。(笑)

話戻りますが、そんなわけできっと面接官も「会社に合う、普通にいい感じの学生」を求めているだけなんだろうと思います。

わたくしの面接の最終面接官は当時の副社長でした。この時のことだけはよく覚えています。木下さんと仰って、それ以来お会いしたことはないのですが、ずいぶんフレンドリーな雰囲気の方で、部屋に入るなりニコニコしておられるのでこちらもつい安心して、普通に世間話をした覚えがあります。そして最後に一言。

「ああそうそう、高木君はお酒とか好きなの?」

普通なら「嗜む程度に」とでも言うべきなのでしょうか?でもつい、

「はい!大好きです!」

と、その日一番元気な声で答えてしまったんですね。ニッコニコの笑顔で。すると副社長もニッコリされて、「よしゃ!わかった。」と。何をわかったのかわかりませんが、結果的にその日のうちに内定の電話をいただきました。

ですからね、また無責任なことを書くようで申し訳ないのですが、むしろ会社は「大半の普通の学生」を求めているのだから、無理に背伸びはせずに、自分のキャラクターをよく表しているエピソードのひとつでもお話して、それ以外はニコニコ流れに任せていれば、自分に合う会社はきっと見つかるはず!

この就職大氷河にこんなこと書いてたら叱られそうですが、申し上げたいのは、20歳ちょいで本当の自分の強みなんてわかんないし、もし強みと思っているものが見つかってもそれが会社で役に立つのかどうかは別問題。

入社面接は一芸入試のアピールタイムじゃないんですから、「わたしはこういう人間なんですけどどうでしょう、御社に合いますかねぇ?」といかに素を出せるか?
結局会社はそこ(素の人柄)を見ているだけで、合いそうな人は採るし、いくら秀でるものがあっても合わなさそうな人は採らないだけじゃないかと。梶原さんの文章を読んでそう思いましたです。共感!

結局わたくしも普通のおじさんのまま。「本の著者が何を言ってるんだ」なんてたまに言われますが、売れないビジネス書を何冊か書いてたって、世間一般からしたら誰も知らない、普通の人なのは変わりません。

それでもけっこう楽しいですし、最近はSNSのおかげで「普通のおじさんにしては普通じゃない」おもしろい人脈もいろいろとできてきました。しかしながら毎日自然体です。

無理して自分に合わない会社に入ってすぐに辞めちゃうくらいなら、世間体とか見栄とか捨てて、自分が素直に「合うわここ」と感じられた会社に入られることをオススメしますねー。面接官の方は、それを見極めてくれるプロなのです。ここはプロにお任せしましょう!

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