「経営」と「粋」について
最近ちょっと思ったこと。というか、あらためて気付いたことです。
企業の「支払い」についてなんですけども。
うちはオフィス用品店だものですから、多くの企業やお店の経理担当の方、個人事業主さんとのお付き合いがあります。
それで、「支払い」についての考え方なんですが、ここにその会社のすべてが集約しているような気がしました。
例えば、支払い期日を過ぎても支払いがなく、それをお伝えすると逆ギレのような反応をされる会社と、支払いが都合で期日を過ぎることがわかった時点で「申し訳ありませんが」と連絡をくださる会社。
前者は、比較的小さな会社さんで、経理も営業も掛け持ちで、みたいなところが実際多いので、大変なのはわかります。「忙しいのにチクショー、支払い?わかっとるわい!」と仕入先に言いたくなる気持ちも理解できます。
でも、それって経営って言えるのかなと。
商売って究極に簡略化すると、「仕入れて、売る。」ことです。
仕入れからすべてが始まります。
その仕入れの代金を払うことをおろそかにするというのは、明らかに経営能力の欠如だと思うのです。だって順番が違うもん。
忙しくて支払いするマンパワーもないなら、少なくとも「経営」とは言えないし、支払い代金を売り上げる力がないなら、仕入れてはいけない。
反対に、経理システムの都合や、ケアレスミスで支払いが遅れることをわざわざ連絡してくださる会社は、確かにしっかりした大きな会社が多いです。
でも、これが「経営」というものだよなーとしみじみ思うわけです。
うちもまた小さな会社ですが、社長や会長(オーナー一族)は、仕入れ代金だけは借金してでも、死んでも払う!くらいの思いで経営しています。江戸っ子気質なんでしょうか、「人様には絶対に迷惑かけねぇ。」っていう感じですねー。
古い会社で古い業界だものですから、それが当たり前というのもあると思いますが、特に最近の新しい会社さんをいろいろ見ていますと、「経営」してないなーというところが、ポツポツと見受けられます。
あ、一介のサラリーマンが偉そうにスミマセン。
あくまで私見ですので。m(_ _)m
そういえば、たけしさんも書いてましたが、「師匠によく言われたよ。奢る金がないなら、家でじっとしてろって。それが粋ってもんだ。」
経営と粋は関係ないのかもしれませんが、粋を心掛けていれば、経営もうまくいくんじゃないか?そう思ったりもします。