選択より大事なこと
この話は何度もしていて、古くからの読者の方からは「またかよ」と思われるかも知れませんが、頭のいい人というのは選択ミスというのを極度に恐れて、なるべくそれを避けるべく正解を探して、確信が持てたら初めて一歩踏み出すようなことをしますね。
合理的に考えて、今引っ越ししなければならない状況であるというのは分かっているのに、何ヶ月も、何年も物件を探し回っている人。
あるいは、婚活と称して自分の理想に近い異性を、これまた何ヶ月も、何年も探している人。
いますよね。。
そういう人は根本的にアプローチが間違っていると思います。
学生時代の試験問題では確かに「正解」というのがあり、それを書かないと先生から「×」をつけられまして、「君は脳ミソか努力のどちらかが足りないね」と言われてしまいます。自分の回答に対して「○」なのか「×」なのかが明確に判定され、それが「結果」として評価されます。
しかし実社会、特にビジネスの世界では、そういった「○」なのか「×」なのかがはっきりしないことがほとんどです。
たとえ結果として数百万の赤字を出してしまったとしても、もしかするとそれをやったことにより何か次のヒントが得られるということも考えられます。
あるいはその失敗談を聞いた人が「面白いですね。それ、自分と一緒にもう一度やりませんか?」と持ちかけて来るかも知れません。
ビジネスの世界では明確な正解がありません。
なので、正解を探してから行動するというのではなく、「強いて言えばこの選択かな」というものを選択して、自分でそれが正解だと思えるようにそれを育てることが大事です。
先の引っ越しの例で言えば「こんなものかな」と思う物件を選んで、自分で内装を工夫してみたり、近隣を歩き回って穴場のスポットを発掘したらいいです。
結婚相手を探すなら、これまた「まぁ悪くないかな」という人と付き合って、お互いに新たな発見をし合って変化していけばいいです。
選択することよりも、育てることの方が100倍大事です。